「ショーがさ…
未来から来た翔ちゃんの子孫って事はさ…
翔ちゃんは……」

誰もが一番気にしているのに
口にできなかった言葉…

ニノが相葉さんの脇腹を肘でつついて

「またアンタは余計な事を…」

「だってさ!そーゆー事じゃん!」

苦々しげなニノに食ってかかっている相葉さんは
今にも泣きそうな顔をしていた。

「大ちゃんが…可哀想だよ…」

相葉さんが視線を落とすと

「そんなの…みんなそう思ってんですよ…」


ニノと相葉さんの言う通り…
みんな気づいていた…
あの二人が実際に付き合っているのか いないのか…
そんな事は関係無い。

でも明らかにお互いに惹かれあって…
唯一無二の存在であるという事を…

翔さんが大野さんを見る時の愛おしそうな眼差し…

そして…

自分に厳しい大野さんが翔さんにだけ見せる
甘えた笑顔…


その二人の関係に嫉妬すら覚えた事もあったのに…

でも…この二人は何があっても離れない…
翔さんが大野さんを裏切る事は無いし
大野さんも翔さんから離れるはずはない…


なのに…

翔さん…どういう事なんだよ…

未来の翔さんは…どこに向かっていて
どういった状況でそうなったんだ…?

そこに…

愛は有ったんだろうか…


でも…誰に聞いても答えてはくれない。
未来の翔さんしか…知らない事…


未来の翔…さん?


未来の翔さんって事は
ショーに聞けば…?


でも…


聞いてどうすんだよ…


未来の事を聞いて
俺に何ができる?
翔さんの未来を決めるのは…


翔さんだけ…


翔さんが決めた事…なんだ…



結婚も…


そして子供の事も…