「三角関係~っ?!」
「三角関係~っ?!」
「三角関係~っ?!」

三人が同時に声をあげて、同じ表情をして俺を見てる

「ち、違うの?」

「ショウくん…どっからそうなるの?」

え?…なに?!だって…

「だって…サトシくんがラブを補給するって健くんと
付き合うことになって…」

サトシくんと健くんが顔を見合わせて
二人で「おぉ!」って顔をする。

「あ~…大野…そんな事言ってたな…」

「そーだそーだ…俺、言ってたわ…」

って……なに?!

「ち、違うの?!じゃぁそのアザは?!」

「あ~…これね~…」

今度は気まずそうな岡田くんとサトシくんが顔を見合わせて
ちょっと言いにくそうに

「…えっとね…ジークンドー…習ってたの」

じーくんどー?

「それって岡田くんがやっててサトシくんも
習い始めたって言ってたヤツ?」

そーそー…とサトシくんが頷いて、岡田くんが

「大野が今まで習ってたのは《型》な。
実践は怪我するといけないから、俺以外は事務所で
禁止されてんだよ。」

「健くんと飲みに行った時にジークンドーの話しになって
健くんが『俺、岡田の練習、見に行って遊び半分で
やった事あるぜ』って言うから俺も行きたいって
頼んで連れてって貰ったんだよ。」

「もしかしてそれって、健くんがサトシくんのことを
楽屋に誘いに来た時のこと?」

「あ、そーそー!」

「なんだ…デートかと思った…
言ってくれれば良かったのに…」

「だってさ…禁止されてるからさ…バレたらヤバいじゃん」