きたーーーっ!!!

恐る恐る受信メールを開く…

『初めまして。S・O・カケルです。
櫻井さんの事は二宮さん(ニノ)から聞きました。
俺の絵を気に入ってくれてありがとう。
新しい作品が出来たらお知らせします。』

何度も何度も読み返す。

文面から察すると…
やっぱり男だ…ザマーミロ松本!
印象としては…やっぱり若い…よな?
俺のメールには好感を持ってくれたようで
一気にテンションが上がる。

そうだ!
あの絵がジィちゃんの島に似てるって…
どこの景色なのか聞いてみよう!

『私の祖父が住んでいた島の景色に
似ています。どこの海ですか?
お近くの海ですか?』

『あの海は俺が毎日見ている海です。』

『秋の海はこれから描くんですか?』

『今のところ予定はないかなぁ…
そのうち機会があったらね…』

それから一日に何度もメールのやり取りをするうちに
段々会話もフランクになってきて、今ではLINEで日々の
会話をするまでになった。

あの作品の印象のまんま、飾らない人柄…

『俺のこと…カケルでいいよ』

『じゃぁ俺は翔で…』

まるで付き合い始めたばかりの恋人同士みたいに
LINEの着信の度にウキウキして
トークの返事の度にニヤニヤする。

『カケルにジィちゃんの島…見せたいな。
俺の想い出が沢山詰まってて…
俺の大事な場所なんだ。』

『じゃぁ…翔が行って、写メ送ってよ。』

俺が行って…

俺が島に…