さっきの取り乱した姿を見られたせいか
くだらない見栄も恥ずかしさも無くなって
松潤に何もかも話してしまいたくなった。

「俺さ…ショウくんが好き…なんだ。
この前、松潤には誰にでも同じだって言ったけど
本当はショウくんだけは…特別なんだ。

メンバーの誰かが足を怪我して歩けなくなったら
いつでも俺の肩を貸してあげる。
もし目が見えなくなったら、いつでも白杖の
代わりになってどこにでも連れて行ってあげる。

でもショウくんは…
ショウくんが歩けなくなったら…
俺の脚をショウくんにあげる。
ショウくんの目が見えなくなったら…
俺の目玉をくり抜いてショウくんに差し出すよ。
ショウくんだけは…」

感情の抑揚もなく一点を見つめて話してる
俺の言葉を松潤がシンと聞いている。

「付き合ってんの?」

うんん…と首を振り

「でも…ショウくんも同じ気持ちだと思ってた。
一緒に暮らして…感じたけど。」

そう…気のせいなんかじゃない。
ショウくんも俺を特別に思ってたはず…
それなのに…

「俺が…みんな同じだって…言ったから…
特別じゃないって言ったから…
俺の軽はずみな言葉で
ショウくんを傷つけた。
あんな事言わなかったら…
ずっとショウくんと暮らせたのに…
もっと早く…倒れる前にショウくんの異常に
気づけたのに…」