「近いうちに会える？」
ショウくんにメールを打って…結局夜になるまで
送れなかった。
今日の仕事はもぉ終わりで、あとは帰るだけ。
どうしよう…この前怒らせちゃったからなぁ…
でも…でもいいや！
ショウくんが会いたくないって言うなら
それはそれで…
自分に言い聞かせながら、えいっ！と送信。
「…………………。」
メールを送った画面を見ていたら、突然スマホが鳴り出して
ビックリする。
え…？電話？…ショウくんからだ…
電話が来るなんて思ってなかったから
動揺して画面をタップするのに少し躊躇う。
「…も、もしもし」
「サトシくん？」
あぁ…ショウくんの声だ…いつもの声。
「あ、うん。」
「メールありがとね。俺もサトシくんに会って
話しをしたいって思ってたんだ。」
ショウくん…良かった…
安心して涙が出そうになる。
「俺、この前 ショウくんの事を怒らせちゃったから…
もっとちゃんと話さないと…って思って…。」
「そっか…怒ったわけじゃないけど…
ちょっとビックリしたから…」
怒ってなかった…
「サトシくんさ、今どこ？今日はもぉ終わり？
俺、もぉウチに居るからさ、これから来ねぇ？」
え…ショウくん家…？
「大丈夫だよ…突然襲ったりなんてしないからさ！」
あははは…って電話の向こうでショウくんが笑った。