『ここに幸あり』
21.05.'08.MI. 14:00~16:15(ビスタ 2:15)
@シネマディクト ルージュ
《予告》
『西の魔女が死んだ』(6/21ロードショー)
『さよなら。いつかわかること』(6/14~6/27)
『ラフマニノフ ある愛の調べ』(7/19~8/1)
『アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生』(5/17~5/30)
『アフタースクール』(5/24ロードショー)
『つぐない』(6/7~6/20)
★荒々しく粗筋★
パリで大臣を勤めていたヴァンサン(ゼヴラン・ブランシェ)は、クビになっちゃった。
一瞬にして地位やら家やら愛人やら失って、かつて住んでいたとこへ向かう。そこでは旧友との再会、女性との出逢い、大臣だった時には忙しくて手に入れる事の出来なかった日常生活が存在した。
豊かさ、幸せをほっこり感じるお話。
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』で“ほんたうの幸”という言葉が出て来ますが、この映画を通して「これが“ほんたうの幸”なんだな」と心から思いました。
地位や名誉、お金。そんなものは、人生を本当に豊かで幸せなものにしてるとは言えないんだなぁ。
気心の知れた旧友と、彼らと過ごす身の丈に合った生活。お金なんかじゃ簡単に買えないものこそ、一番貴重なんだろうなぁ。
トモダチや気ままな暮らしだけが大切とも限らないとも思いました。
ヴァンサンが失脚後にそんな生活が出来たのは、ヴァンサンの人柄故の今までの人付き合いがあったからこそだと思うからです。
ただ単にトモダチが多かっただけでなく、きちっとした信頼関係のもとに築かれたものがあるのだと。
それは具体的には描かれてません。だって、もう、じーちゃんなんだもん。改めて説明する必要がない。生きてきて培われてきたものだから。
新たに出逢う人々も、ヴァンサンから滲み出る人柄を受け止めているのだと思う。だからこそ、彼とトモダチになっちゃう。
言葉少なく、映像だけでそんな事を言ってるこの映画、オタール・イオセリアーニだから撮れるんだと思いました。
イオセリアーニもヴァンサンのトモダチとして出演しているじーちゃんです。じーちゃんだから撮れるのではなく、数々の映画を撮ってきているからこそ今撮れる映画なんじゃないかなーと。
終わってみると、プロローグの棺桶をめぐるお話が何とも愉快です。
原題は『JARDINS EN AUTOMNE』、英訳すると『GARDENS IN FALL』。ニヤリとする感じですが、『ここに幸あり』もピッタリですよね。
劇場で、この映画を観に来てたまたま旧友と再会を果たした女性客がおりました。この映画がきっかけで再会、とても良いなぁ。
ま、うちの祖母は、
「トモダチいっぱいいたって、年とって脚腰弱れば、会いに行きたくても出歩けないんだから、トモダチいてもツマンナイ」
って言ってますけどね。
「だから、結婚しろ」
と。
『ここに幸あり』 原題:JARDINS EN AUTOMNE
監督:オタール・イオセリアーニ/撮影:ウィリアム・ルプシャンスキー/美術:マニュ・ド・ショヴィニ、イヴ・ブロヴェ/音楽:ニコラ・ズラビシュヴィリ/2006年/フランス=イタリア=ロシア/121分/1.66/Dolby SR/字幕翻訳:寺尾次郎
21.05.'08.MI. 14:00~16:15(ビスタ 2:15)
@シネマディクト ルージュ
《予告》
『西の魔女が死んだ』(6/21ロードショー)
『さよなら。いつかわかること』(6/14~6/27)
『ラフマニノフ ある愛の調べ』(7/19~8/1)
『アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生』(5/17~5/30)
『アフタースクール』(5/24ロードショー)
『つぐない』(6/7~6/20)
★荒々しく粗筋★
パリで大臣を勤めていたヴァンサン(ゼヴラン・ブランシェ)は、クビになっちゃった。
一瞬にして地位やら家やら愛人やら失って、かつて住んでいたとこへ向かう。そこでは旧友との再会、女性との出逢い、大臣だった時には忙しくて手に入れる事の出来なかった日常生活が存在した。
豊かさ、幸せをほっこり感じるお話。
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』で“ほんたうの幸”という言葉が出て来ますが、この映画を通して「これが“ほんたうの幸”なんだな」と心から思いました。
地位や名誉、お金。そんなものは、人生を本当に豊かで幸せなものにしてるとは言えないんだなぁ。
気心の知れた旧友と、彼らと過ごす身の丈に合った生活。お金なんかじゃ簡単に買えないものこそ、一番貴重なんだろうなぁ。
トモダチや気ままな暮らしだけが大切とも限らないとも思いました。
ヴァンサンが失脚後にそんな生活が出来たのは、ヴァンサンの人柄故の今までの人付き合いがあったからこそだと思うからです。
ただ単にトモダチが多かっただけでなく、きちっとした信頼関係のもとに築かれたものがあるのだと。
それは具体的には描かれてません。だって、もう、じーちゃんなんだもん。改めて説明する必要がない。生きてきて培われてきたものだから。
新たに出逢う人々も、ヴァンサンから滲み出る人柄を受け止めているのだと思う。だからこそ、彼とトモダチになっちゃう。
言葉少なく、映像だけでそんな事を言ってるこの映画、オタール・イオセリアーニだから撮れるんだと思いました。
イオセリアーニもヴァンサンのトモダチとして出演しているじーちゃんです。じーちゃんだから撮れるのではなく、数々の映画を撮ってきているからこそ今撮れる映画なんじゃないかなーと。
終わってみると、プロローグの棺桶をめぐるお話が何とも愉快です。
原題は『JARDINS EN AUTOMNE』、英訳すると『GARDENS IN FALL』。ニヤリとする感じですが、『ここに幸あり』もピッタリですよね。
劇場で、この映画を観に来てたまたま旧友と再会を果たした女性客がおりました。この映画がきっかけで再会、とても良いなぁ。
ま、うちの祖母は、
「トモダチいっぱいいたって、年とって脚腰弱れば、会いに行きたくても出歩けないんだから、トモダチいてもツマンナイ」
って言ってますけどね。
「だから、結婚しろ」
と。
『ここに幸あり』 原題:JARDINS EN AUTOMNE
監督:オタール・イオセリアーニ/撮影:ウィリアム・ルプシャンスキー/美術:マニュ・ド・ショヴィニ、イヴ・ブロヴェ/音楽:ニコラ・ズラビシュヴィリ/2006年/フランス=イタリア=ロシア/121分/1.66/Dolby SR/字幕翻訳:寺尾次郎
