『フィクサー』
16.04.'08.MI. 14:05~16:20(シネスコ 2:15)
@シネマディクト ルージュ
《予告》
『君のためなら千回でも』(4/26~5/9)
『アフタースクール』(5/24ロードショー)
『バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び』(4/26~5/9)
『ペネロピ』(5/3~5/16)
『ここに幸あり』(5/10~5/23)
『つぐない』(6/7~6/20)
★荒々しく粗筋★
元検察官の弁護士・マイケル(ジョージ・クルーニー)は、親権争い中の息子とろくに会いも出来ず、病気療養中の父にも会いに行けず、従兄弟とのビジネスに失敗して8万ドルの借金もある。
そして、その業務といえば、企業の不祥事や所属の法律事務所に不都合なコトの隠蔽工作、“もみ消し屋”=“フィクサー”。
農薬被害での30億ドル訴訟問題を抱える大手農薬会社と法律事務所がグルになって不正を隠そうとしている……図らずも関わる事となってしまったマイケル。
農薬会社は暗殺者まで使い始めるし、どうする? どうなる?
あらゆる意味で、つくりが上手い。
冒頭にラストシーンの一部を持って来て関心を得るとこや、マイケルのバックボーン、登場人物のキャラクター、物語のテーマや話の展開。
つい、ぐいっと入り込んでしまい、スリリングなサスペンスとして楽しませて貰いました。
サスペンスと一括りで語り切れないとこもあります。
それがマイケルの存在です。
“大人の事情”や何やかんやと隠蔽が蔓延るこの社会で、自分はどうあるべきか。
人はそれぞれに個人的な事情を抱えていて、マイケルも勿論例外ではないし、そんな中で仕事もしなくてはいけない。
マイケルを演じたジョージ・クルーニーの無言の表情が、物凄くその心情を物語っていたと思います。
特にラストシーン。まさか、こんな切ない終わりになろうとは全く予想してませんでした。
ライバル役のカレン(ティルダ・スウィントン)の存在と人柄も、敵ながら素晴らしいと思いました。
シネスコ画面が、とても贅沢にお話世界を映していたと思います。
突然誰かが画面に現れたり。
やっぱ、シネスコは良いですね。
ところで、この映画の原題ですが、主人公のマイケルのフルネームがタイトルになっていました。
『フィクサー』って、個人名を出すよりは似合っていて良かったと思います。
『フィクサー』 原題:MICHEL CLAYTON
監督・脚本:トニー・ギルロイ/音楽:ジェイムス・ニュートン・ハワード/2007年/アメリカ/120分/カラー/シネマスコープ、DTS、ドルビーデジタル、SDDS、日本語字幕:林完治
