『歓喜の歌』
02.02.'08.SA. 19:15~21:20(2:05)
@シネマディクト ルージュ
《予告》
『明日への遺言』(3/1ロードショー)
『4分間のピアニスト』(2/23~3/7)
『潜水服は蝶の夢を見る』(4/12~4/25)
『人のセックスを笑うな』(3/8~3/21)
『僕のピアノコンチェルト』(2/9~2/22)
『マイ・ブルーベリー・ナイツ』(3/22ロードショー)
★荒々しく粗筋★
立川志の輔さんによる新作落語が原作の映画。
大晦日の文化会館のコーラスサークルのコンサートのスケジュールがWブッキングしてしまった!
ちょっとダラしない主任(小林薫)はどうしたものかと若手職員・加藤(伊藤淳史)と東奔西走するけど、五十嵐(安田成美)と松尾(由紀さおり)の両グループから板挟みになっちゃった上に家族の問題やら浮気の清算やらどっと降り懸かる。
市井(“シセイ”って読むのよ)の人の日常生活をまじえ、歓喜の歌へ向かってくお話。
歓喜の歌といえば、DIFFICULT TO CURE。
まさに、CUREにはDIFFICULTな事態。
その上、色んなドタバタが詰め込まれてます。そのドタバタは、現実離れしたものではなく、とても些細。些細だけれども、混ざり合っちゃどうしようもなくなっちゃって。
それって、物語にするとゴチャゴチャしがちなんだけど、そこは原作がしっかりしてるからなのでしょう、おさまりというよりまとまりが良いんです。
人間関係の伏線が深読みをさせず、肩の力を抜いて楽しめました。
「あっ、そう言えば、さっきそんな話してたっけ」
な具合で。
残念ながら元となった落語は聴いた事ないのですが、それはそれでよく出来た落語なんだろうなぁ、聴きたいなぁと思いました。
落語だったら滑稽な笑いの場面なのだろうけど、映画だからカタストロフィーを思わせるような悲劇的なものに映るんだろう、なんて感じた場面がいくつかありました。
逆を言えば、落語だから笑い飛ばせる出来事も、現実に起こっているならばひどく残酷なものだったりもするのだろうと思いました。
で、ウディ・アレンの『メリンダとメリンダ』を思い出しました。
そんなよく出来た原作、実に素敵な俳優さん方が演じてらっしゃいます。
卯建つの上がらなさがよく表れている小林薫さんや、何故かドラマや映画では素のキャラとは正反対の役が多い浅田美代子さんはじめ、アニヲタの波岡一喜さん、テキトーくさい山本浩司さん、無駄に美声の光石研さんetc.etc...
筒井道隆さんの頭頂部には一抹の不安を抱いたのはココだけの話。
ただ、数点気になるとこも。
時間軸、あってます? 12月30日の一日の出来事にしちゃ、そこに違和感。
合唱だけで『歓喜の歌』ってのは現実離れだと思うけど、そこは受け入れる事が出来ます。『歓喜の歌』じゃなきゃ駄目なんだもん。
でも、折角映画にしたんだから女声二部合唱じゃなくて三部にすりゃ良かったのに。“みたまレディーコーラス”だけでも。「ティアララルン♪」は二部で歌ってもいいけど。
『歓喜の歌』自体混声四部だから、テノールをちょこっとアレンジすりゃ女声でもいけると思います。テノール歌った事あるので、判ります。
エンディング曲のクレイジーケンバンドによる『あの鐘を鳴らすのはあなた』、凄くイイんだけど、映画の流れと合わないのも残念。。
同じく松岡監督の『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』では映画と福山雅治さんの『東京にもあったんだ』はとても良く合っていたのに。
んな事言ったら、上映時季だって年末に合わせりゃ良かったのにと思います。『ラブ・アクチュアリー』も言われてましたよね。
別に観客動員がどうこうとか、大人の事情を考えてんじゃありません。
「良い作品はいつ観たって構わないでしょ」ではなく、季節を味わう事を楽しみたい、映画にはそんな存在になって欲しいのです。
私が観ていたのと時を同じくして、土曜ワラッターで特集やってました。
録ってたので聴いたんですが、愉快なお話が沢山聴けました。
まさか、シャラポアのイメージがアニーt(ry
『歓喜の歌』
監督・脚本:松岡錠司/原作:立川志の輔/音楽:岩代太郎/合唱指導:辻志朗/カラー/1:1.85/DSR/112分
追記。
歌っていうのはやっぱし人の心に響くよなぁと思い、
こないだ日記にあげたように、
「歌聴いて、なんになるの?」
な感性の人もいるなんて信じられないと思いました。
