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【from.31.08.'07.mixi】

読んだ本で面白いものを毎月ひとつだけ紹介してみようかなー、とゆー思いつき8回目。

今月の本は、

『小説の一行目』(しょういん)

著者は省略。だって、300人いるから。



この本は凄い。
ざっとたったの327ページのこの本の中には、昭和10年から平成18年上半期までの芥川賞、直木賞の全受賞回作品(★)が載ってるんだもの。
今までこんな本は見た事ないです。

但し、タイトルにある通りですが。

300作品の一行目(文章のひとくだり)だけが無作為に載ってます。

後ろにはちゃんとタイトル一覧もあります。
なので、興味を持った一行目を調べたり、センスが無いと思った作家を確かめる事も出来るのです。

勿論、著作権は問題ありません。
この日記は著作権第32条に当て嵌まるかどうか判んないから、残念ながら「例えばこんな感じ」って具体例を挙げられませんけど。

何度読んでも飽きません。
読む度に感じ方が違うから。

ただパラパラと読むだけなら、シュールさを感じます。

1ページに1作品だから余白が多いのですが、そこを活用するも良し。

私の楽しみ方は、専ら空想です。
その一行から空想を拡げてゆくのです。

誰が語っているのだろう?
とか、
何処なんだろう?
とか、
何してる時なんだろう?
とか、
時代背景は?
とか、
何のつもりなんだろう?
とかとかとか。

同じ一行目でも、その時々で空想が変化します。

300作品もの名誉ある文学作品が載っていて、お値段はたったの933円(+税)。
1000円出してもらお釣りでチロルチョコが買えちゃえます。

こんなん好きじゃない! 邪道だ! 文学の冒涜だ!
なんて思う方もいらっしゃるかと思いますが、
作者本人も意味不明で的外れに思う国語の問題にされるよりはイイんじゃないでしょーか。たまには。





★一作家二作以上同時受賞の場合は、先に表記されている作品を掲載しています。