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『黒帯』

28.11.'07.MI. 15:35~17:25(ビスタ 1:50)
@シネマディクト ノアール
《予告》『題名のない小守唄』・『マリア』・『ロンドン・コーリング ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー』・『ショートバス』・『PEACE BED アメリカVSジョン・レノン』



★荒々しく粗筋★
強さとは何か。
何故、強くなりたいのか。
何が強さなのか。
探して見つかるものではない、強さというもの。
そんな強さの物語。



伝統的な空手の映画です。
初めて予告を観た時は、なんちゅー映画をシネマディクトは持って来たんだと思いましたが、金を払って良いもんを観たと思える作品でした。
脚本は飯田譲治さんだし、音楽は佐藤直紀さんだし、侮れません。

「空手に先手なし。相手の技を払うのはよし。だが、こちらから相手を突いてはならん、蹴ってはならん」
という師・英賢(夏木陽介)の教えを守る義龍(八木明人)と、
それじゃあ「おれたちはいったい何の為に技を磨くのですか!」
と好戦的な大観(中達也)。
正反対のふたりが己の道を信じ迷いつつ進む姿が、どちらもその先が気になって気になって、八木さんも中さんも主役なんだけど本当の空手家で俳優じゃないんですがその眼差し、表情、所作のひとつひとつが研ぎ澄まされている様で一瞬たりとも目が離せません。

一見、ヒールの大観だけど、実は「曲がったー事が大嫌い~♪」で守るとこは守るし真面目で可愛い一面もあったり。

でもやっぱり、義龍が恰好良い! 素敵! 惚れ惚れしちゃいます。
一度“戸田ダリオ”さんに似てると思ったらもうダリオにしか見えないので、そこ注意。

キャラクター云々だけでなく、空手そのものも恰好良いったらありゃしない。
構えとか型とか、よく解らなくても美しいと感じました。
アクションシーンも目を見張らせるもので、チンピラとの戦いではやられる方のアクションが派手だからまた見映えもするんだけど、義龍と大観のクライマックスの対決シーンは見モノでした。
でも、そんな決着にしなくてもって思いもあります。

最近読んだマンガで主人公が強くなりたいからって空手部に入った時の先輩の台詞でこんなのがありました。
「空手は心を鍛えることが主だ。どんなに稽古をつんで体を鍛えたとしても、それが強さの源ではない。
真の強さとは、内から生まれるものなんだ。
それが心を鍛えると言った所以だよ。
――またその鋼のような強固さではない。
嵐にも屈しない大木のようなしなやかな精神を指す――――」
なるほど、なるほど。
って、なんて少女マンガだ。



『黒帯』
監督:長崎俊一/脚本:飯田譲治/エグゼクティブプロデューサー:佐倉寛二郎/音楽:佐藤直紀/2006年/日本/ヴィスタサイズ//ドルビーSR/95分



追記。
このmixi日記に、チンピラ役の方からコメントを戴きまして、大変驚きつましたが嬉しかったっす。