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『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』

14.11.'07.MI. 15:10~17:15(ビスタ 2:05)
@シネマディクト ノアール
《予告》『歓喜の歌』・『ショートバス』・『題名のない小守唄』・『厨房で逢いましょう』・『恋とスフレと娘と私』



★荒々しく粗筋★
「劇団、本谷有希子」の本谷有希子さんによる同名戯曲、小説の映画化。
自己愛性にイカレた女と彼女に振り回されつつ生きる者達の人間模様。



全部が衝撃。
先ず交通事故が起こって話が始まるんだけど、その交通事故をわざわざあんな生々しく描かなくってもなってな具合。
カメラワークが古臭いと思ったんだけど(すぐ喋る人にカメラが寄る)、そこはわざと。敢えて胡散臭い撮り方。そんなとこで奇を衒わない。シンプルに映す。シンプルに映すから、恐い。
中にホラー漫画が出て来るんだけど、まさにそんな感じ。
話の進みは単純だけど、ひとつのシーン、ひとつのカットに人間の醜さ、美しさが凝縮されてる感じ。

登場人物みんながみんな個性的。唯一無二。それぞれに強烈。
他にいないよと思いつつ何だか心当たりのある様なキャラクターばかり。
それを演じきった俳優さんは凄いなぁ。

特に女優志望の自尊心ばかり高い姉・澄伽〈すみか〉役の佐藤江梨子さん、当たり役。
スタイルがグンバツのチャンネーで迫力満点(色々と)。
私の中では主人公は澄伽の妹・清深〈きよみ〉(佐津川愛美)ですが。

でも、私の一番のお目当ては明和電機の代表取締役社長の土佐信道さん。
ファン故に期待と共に不安も山とあったのですが、新進映画監督役がよく似合っておりました。

クライマックスシーンでうっかり「切ねぇ!」 と泣いちまいましたが、でも、ま、終わり方も綺麗で好きです。

エンディングのチャットモンチーの『世界が終わる夜に』も、映画にハマってました。
こういう違和感のない音楽が使われている映画、最後の最後に気分を良くしてくれます。

観て損はないと思うけど、観ないと損。



『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』
監督・脚本:吉田大八/原作:本谷有希子/プロデューサー:柿本秀二、小西啓介、鈴木ゆたか/音楽プロデューサー:日下好明/音楽:鈴木惣一郎/音楽制作:プランクトン/漫画:呪みちる/主題歌:チャットモンチー「世界が終わる夜に」/2007年/日本映画/カラー/1時間52分/ドルビーSR/ビスタサイズ