朝食も終わり、
保育園児は準備万端。
保育園はこのマンションの目の前。
娘が二人を保育園に連れて行く。
妻も用事で一緒に出かけるらしい。
「お父さん、
ちょっと〇〇ちゃんを
見といて」
娘が一番下のまだ
生後8ヶ月の乳飲み子
を置いて行くというのだ。
私一人で乳飲み子を見る。
「えっ! 直ぐ帰ってきてよ」
目の前の保育園だから
5分かそこらで帰ってくる。
そのくらいは大丈夫だろう。
きげんよさそうだし。
「じゃ行ってきます」
みんな行ってしまって急に静かになった。
〇〇ちゃんがちょっとキョロキョロしだした。
にわかに顔が曇りだした。
「大丈夫だよ。じいじはそばにいるよ。
ママは直ぐに帰ってくるからね。
大丈夫、大丈夫
大丈夫だよ」
気づけば、自分に
「大丈夫、大丈夫」
と言っていた。
下に置いていたから不安になったのね。
そう思って抱っこした。
もう首も座っているし、
最近は私も抱っこするように
なっていたので、
これで大丈夫
と思いきや、
「アァ~アァ~」
と泣き出した。
「どうしましたか。
大丈夫だよ。
ママは直ぐに戻って来るからね~」
「じいじはどこにもいきませんよ
じいじじゃだめでちゅか〜」
大粒の涙を流しながら
ますます大声で
「ヴァ〜ヴァ〜」
と泣き出した。
娘が戻って来ない。
まさか、自宅に何か取りに行ったとか?
自宅往復ならあと10分以上かかる。
どうしたら良いの?
大粒の涙が可愛そう。
抱っこしたまま居間を駆け回ったり
遊園地の海賊船みたいに揺らしたり
色々やっても泣きやまない。
返ってからだをよじらせて
よけいに泣き出した。
「大丈夫、大丈夫だよ
もうママ帰ってくるよ
ここにママが映るよ」
インターホンの画面の前で
まだかまだかと娘の帰りを待つ。
それにしても、出ていって15分。
遅くないか。
「ヴァ〜ヴァ〜ヴァ〜ヴァ〜」
「大丈夫だよ大丈夫だよ」
「ピン〜ポン〜!」
「ほら、ママだよ。
玄関に行こうね~
鍵を開けておこうね~」
「ただいま〜
大粒の涙流して
どうしましたか」
娘に抱っこされた途端に
泣き止んだ。
私を見て笑っている。
そうよね。
やはりママが良いよね~
ごめんなさいね~