今朝の情報番組での紹介

辻仁成さんが監督・脚本・編集を担当した映画「中洲のことも」が、今月末6月30日(金)より中洲大洋映画劇場にて公開されている。


この作品は辻仁成さんの小説「真夜中の子供」が原作で、無戸籍の少年・蓮司が、中洲の人々の支えによって成長していく様子が描かれている。


2020年の映画公開に向けて2019年に撮影を開始。クランクイン前に櫛田神社で成功祈願祭を行い、中洲流の協力のもと山笠の山舁きシーンの撮影などを行ったが、2020年からの新型コロナの猛威により、映画の撮影を中断。


コロナ禍による映画制作会社の経営危機、子役の成長などなど様々な要因が絡み、映画撮影の続行が難しくなった。

しかし、2022年。

終わってしまったと思われた映画の話が、博多の映画人の力で動き出した。


辻さんは熟考し、情熱ある福岡の映画人達と、もう一度「新作」を撮り直すことを決意。


「新作」のシナリオは辻さんが新たに書き下ろし、2022年7月映画撮影が再始動。


再始動した映画撮影も苦難の連続。

辻監督の2023年6月17日付のブログでは、主役だった子と主役になる子の2人存在・・・古賀迅人くん・古賀蒼大くん兄弟の事について語られている。


兄の迅人くんが相川プロデューサーに、「ぼくのせいであの映画はなくなったの?」と泣きながら訴えた。


相川さんは迅人くんに、絵が繋がらないからよ、と教えた。

でも、相川さんは、なんとか、迅人くんで映画を完成させたいと思っていた。

弟の蒼大くんが残りを受け継ぐなら、この二つの時代は融合できると考えた。

相川さんが蒼大くんの説得をはじめた。


蒼大くんは「お兄ちゃんがそばにいるなら、やる。お兄ちゃんの夢だから」とこれを引き受けることになった。

彼は1%も映画俳優に興味がない。

でも、兄が好きだ、だから、引き受けたのだった。


古賀蒼大くんが演技するすべての場面の裏方に迅人くんがいた。

フィルムに映っていない場所で、迅人くんが必死で弟をささえた。


焼きもちもやかず、蒼大くんが拍手を浴びる場面で、迅人くんも、拍手をしていた。

素晴らしい、と思った。監督はそんな迅人くんを見て、目元が湿ったと述べている。

この二人に「主演男優賞」を上げたい。とは監督の弁。


2019年から始まった長く苦悩と苦難の道。その道を、福岡の映画人の熱意と、そして辻監督の博多愛と情熱によって「中洲のこども」が完成。いよいよ6月30日(金)に公開となった。

因みに、KBCでお馴染みの徳永玲子さんも出演している。


その完成までの苦労話を聞くと、ぜひ見に行きたいと思うのは、私だけではないはず。