事業所は違いましたが(私はソフトウェア工場)、日立の先輩に大前健一、畑村洋太郎がいます。彼らは主力工場である日立工場で原子炉の設計をしていた経歴を持っています。福島原発事故の政府事故調査委員長になった畑村さんも設計に加わった原子炉の中に、地震と津波で破壊され水素爆発を起こした福島原発4号炉があったのはいささか皮肉ですが、その後彼は東大に移り、失敗学で有名になりました。東大教授を定年退官し、現在は工学院大学で教えていますが、彼の書いた『技術の創造と設計』を図書館で借りて読みました。なかなか面白い本だったので、購入しようと思いましたが定価は3996円(税込み)!そこで中古本を捜しました。

中古本でも意外に高いので他を捜したところ、税込み808円という格安のものをヤフーオークションで見つけ、応札しました。幸い私だけの応札だったので、競り上がることなく808円で落札!支払いはいつものようにクレジットカードにしようかと思いましたが、タマには違った方法と思い、近くに支払い可能なコンビニがあることを確認してからコンビニで支払う方法を選択しました。ガイドにはコンビニに何(どんな情報)を持参すれば良いのかが書かれておらずいささか不安でしたが、常識的に購入した本人と特定できる情報があればということで画面に表示された『支払い情報』をプリントして近くのファミリーマートへ。

ヤフーオークションでの支払いで来たこと、利用は初めてと伝えると親切な店員が店内に設置してあるFamiポートなる機械に案内してくれ、手続き方法を教えてくれました。
①お客様番号、確認番号を入力する

②Famiポート申し込み券が発券される

③発券されたシートをレジに持っていく

④購入した金額と送料を支払う
⑤レジにある専用機から取引明細兼領収書が出力される

帰宅してメールをチェックすると、早くも支払い確認した旨のメールきていました。

初めて経験するヤフーオークションのコンビニ支払い作業で経験した一連の流れを考えてみると以下のようになっているものと推測されます。

①オークションで適当な本を見つけ落札する(本人⇒システム)
②オークションサイトから連絡メールが来る(システム)

③送料を含めた購入金額に同意する(本人⇒システム)

④氏名、住所、連絡先など購入に必要な情報を入力する(本人⇒システム)

⑤支払い方法としてコンビニを選択する(本人⇒システム)

⑥お客様番号、確認番号など支払いに必要な情報を表示する(システム⇒本人)
⑦番号を控え、コンビニへ(本人)

⑧Famiポート機からお客様番号、確認番号を入力(本人⇒システム)

⑨番号をキーにして取引情報を参照、確認(システム)

⑩確認が取れたら、Famiポート申し込み券を発券(システム)

⑪Famiポート申し込み券をレジへ(本人)

⑫Famiポート申し込み券を読み(コンビニ店員)、支払い額を表示(システム)

⑬支払い(本人)

⑭入金操作(コンビニ店員⇒システム)

⑮入金された金額と請求すべき金額を比較(システム)

⑯合致(システム)

⑰取引明細兼領収書を発券(システム)
⑱取引が正常に終了したことを購入者(私)にメールする(システム)

⑲取引明細兼領収書を受け取る(コンビニ店員⇒本人)

⑳取引正常終了のメールを確認(本人)
クレジット決済のようにその場の操作(やり取り)で済まず、且つ別企業であるコンビニでの支払いをする仕組みは、情報授受のための機器の設置/店員の操作訓練/仕組みの理解が必要になり、一連のシステム開発、導入、教育、運用まで大変な手間と工夫が必要であることが分かりました。良い勉強になった今回のコンビニ支払いの顛末を紹介しました。なお、購入した本は、栞紐(スピン)が使われていない状態のほぼ新品でした。買ったものの読んでいなかったのかもしれません。ありがとう!

 

※質問はosugisama@gmail.comにどうぞ。

※リブログを除き、本ブログの無断転載、流用を禁じます。