先日の夜勤、とてもハードでした。
重症の患者さんが2人もお亡くなりになったのです。
お二人共、CLI(重症下肢虚血)で足を切断し、数年間寝たきりの方々でした。
数日前から血圧が低下したり、下血したり、呼吸状態が悪化したりしていたので、ご家族も覚悟をされていたようです。
不思議なことに、このお二人、とても似ていました。外見ではなく、病状だけではなく、お二人共にとてもご家族に大切に介護されていました。
お二人共、奥様が自宅で介護していました。
大変だろうに、文句も言わず、本当にご主人を大切に介護していました。
一言で『介護』と言ってもとても大変なことで、まして自宅で休みなく継続するのは私達の想像を超えるご苦労があったと思います。
Aさんは、いつも機関車トーマスの抱き枕を使っていて、奥様がそれを病院に持参していました。
『トーマス君も棺に入れてあげるからね』
奥様の言葉に涙が出そうになりました。
Bさんは、いつも辛いケア(痰の吸引や口腔ケア)のあとに、苦しかっただろうに
『ありがとうね』って言ってくださいました。
二人も亡くなって、でも次から次へと新しい重症の患者さんが来て、私達は悲しむ間もなく業務に追われていました。
今日、Bさんの奥様が病棟に挨拶しに来てくださいました。
沢山の苺、『とちおとめ』を持ってきてくださいました。
本来なら、患者さんから物を貰うのは禁止です。
しかし、奥様の
『看護師さんたちには、本当にお世話になりました。少しでも主人のことを思い出して今後も看護の役に立てて下さい』
という御言葉、重く受け止めました。沢山の苺もずっしりと受け取りました。
私は、今後もとちおとめを見るとあの我慢強いBさんを思い出すと思います。
まだまだ寒いですが、全ての患者さんに厳しい冬を乗り越えて欲しいです。
