


先日、主人と二人でDVDを観ました。生田斗真さん主演の『土竜の唄』っていう潜入捜査官の話でした。キャストも中々豪華で、くだらなさ半端ないのですが、面白かったです。
ところで、任侠映画を観るたびに、私はとある患者さんのことを思い出します。
私が看護師一年生の時から務めていた病院で出会った方です。
もう15年以上前になりますが、私が務めていたその病院は、肝臓疾患の治療で有名な先生がいました。B型肝炎,C型肝炎の方が多く、そこから肝臓癌に移行して亡くなっていく方が多かったのです。
今では普通の環境下ではあまり感染することがない病気ですが、母子感染や性交、あるいは麻薬の回し打ちや入れ墨などで感染するケースがあったと聞きます。
みんながみんなそうではありません。昔は輸血や集団予防接種でも感染したと聞きます。あと、感染したからと言っても必ず発症する訳ではありません。
話は大分逸れましたが、その患者さん(仮にNさんとします)は、全身に和柄の入れ墨が入っている方でした。でも、悪戯に回りを威嚇したり、我儘を言ったりしません。むしろ、辛い治療にジッと耐えていた印象があります。
ある日、Nさんと同室者の患者さんを、私のミスでとても怒らせてしまったことがありました。入浴の予約を忘れてしまい、その日お風呂に入ることができなくなってしまったのです。私は平謝りしましたが許して貰えず、泣きそうになっていました。その時、Nさんが割って入り、『男が終わったことをいつまでもガタガタ言ってんじゃねーよ‼️』と一喝しました。
流石に驚いたその患者さんは、何とか?
怒りを収めてくださいました。
そんな事もありましたが、Nさんは他の患者さんやスタッフに嫌われることもなく、むしろ慕われていました。私は新人だったので、『点滴、俺の腕で練習しろよ
』とか言われ、随分お世話になりました。

』とか言われ、随分お世話になりました。 何回かの入退院を繰り返し、Nさんは亡くなりました。その日の夜勤スタッフは、泣きながらエンゼルケア(死後処置)をしました。Nさんは幹部クラスだったらしく、その日の病院駐車場は、任侠映画の俳優さんみたいな方々が大勢いて大変だったようです











私は別に、暴力団を美化している訳ではありません。法を犯す事は絶対に許されないことです。実際に、繁華街に近い病院なので、そっち系の酷い人にも大勢お会いしました。Nさんは特別だったのだと思います。他にも、Nさんとの思い出は色々あります。私はこれからも看護師を続けますが、一生忘れられない方だと思います。
長い長い、私の思い出話にお付き合いいただき、ありがとうございました。


















