田辺市本宮町の熊野本宮大社(九〓家隆宮司)で13日、子どもの健やかな成長を祈る「湯登神事(ゆのぼりしんじ)」(県無形民俗文化財)があり、2、3歳の稚児8人が大役を務めた。
 同日から15日まで営まれる例大祭幕開けの神事。稚児は大社を出発し、湯の峰温泉で心身を清めたあと、烏帽子(えぼし)、狩衣(かりぎぬ)姿に改め、額に「大神」の「大」と朱書きされて湯の峰王子に参拝した。
 同王子では稚児と父親らが神々の降臨を表す神楽「八撥(やさばき)」を奉納した。心身を清めた稚児は、神楽を舞う時以外は地面に降りることが許されず、道中は父親に肩車してもらった。
 例大祭は、航海や大漁を祈願する「船玉大祭」が14日、15日には「渡御祭」がある。【吉野茂毅】

4月14日朝刊

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