こんばんは。今回は箱根駅伝に出場するチームの注目点を紹介するシリーズとして、今回は前回大会にて4位に食い込んだ駒澤大学の注目点を紹介します。
駒澤大学 〜強い駒大、完全復活へ〜
平成時代に箱根、全日本で4連覇を含む三大駅伝最多優勝回数の21勝を成し遂げた駒澤大、前回の箱根駅伝は、前年12位から4位にジャンプアップしてシード権を獲得しました。
そして迎えた今シーズン、チームは前半から好調を維持、さらにOBの中村匠吾選手の東京五輪内定もあり、チームは最高潮の状態で駅伝シーズンを迎えました。
出雲駅伝では最後の最後に國學院大の強襲に遭い2位、全日本大学駅伝ではアクシデントがありながら盛り返しての3位と優勝はならずも5強の中で最も安定した強さを見せています。
話は本題に入ります。
実は今年の駒澤大、2014年度の全日本大学駅伝にて一度もトップを譲らず完全優勝を成し遂げた村山世代のチームと遜色ないのです。
箱根駅伝に近いハーフマラソンで調べてみました。
○ハーフマラソンで2014年との比較
2019年 2014年度
1位 中村大聖(4) 1位 村山謙太(4)
1:01:51 1:00:50
2位 小島海斗(3) 2位 中村匠吾(3)
1:02:15 1:01:56
3位 大坪桂一郎(4) 3位 工藤有生(1)
1:02:17 1:02:12
4位 中村大成(4) 4位 其田健也(3)
1:02:24 1:02:20
5位 小林歩(3) 5位 馬場翔大(3)
1:02:25 1:02:21 6位 山下一貴(4) 6位 猪浦舜(4)
1:02:36 1:02:32 7位 伊東颯汰(3) 7位 大塚祥平(2)
1:02:47 1:02:32
8位 小原拓未(3) 8位 西澤佳洋(4)
1:02:54 1:02:33
9位 神戸駿介(3) 9位 西山雄介(2)
1:02:56 1:02:42
10位 加藤淳(3) 10位 高本真樹(1)
1:03:04 1:03:10
これを見るとエースクラスの面では2014年度の方が上手ではありますが、63分切りの人数は同じ9人、2019年度に関しては11番目の石川拓慎で63分7秒、12番目の山野力で63分14秒と高いレベルを誇ります。2014年度には、これに中谷圭佑が加わる形であり、2019年度にはこれに田澤廉が加わる形でそこまで大差はありません。むしろ、総合力では2014年度よりも強いかもしれません。つまりは大げさかもしれませんが、全日本4連覇を果たした時代並みの強さがある、ということになります。
しかも、箱根駅伝で重要な山上りも山下りも、要員は揃っているわけです。
実際、今季の駒澤大の出雲全日本の駅伝を見てみると、出雲は中盤から最後の最後まで先頭を走っており、全日本に関しては3区でアクシデントがありながら5区以降追い上げ、最終的には3位に食い込むなど、どちらとも優勝を狙えるだけの戦力は十分整っているのです。
さらに前述の通り、箱根と同等の距離であるハーフマラソンの63分切りの選手の数の多さと山2区間の要員も揃っているため、箱根駅伝では出雲全日本以上の戦いができるわけです。
12年ぶりの箱根制覇が完全に見えてきた駒澤大、“強い駒大、完全復活”はもう目の前です。
今回はここまでです。次回は中央学院大学を紹介します。どうぞ宜しくお願いします🤲