UiPath の Integration Service という製品についてご紹介します!

Studio / Robot / Orchestrator のバージョン21.10以降で利用可能な機能で

Marketplace でダウンロードできるカスタムアクティビティも50個近くに上ります。

 

 

Studioの「パッケージを管理」で「integration」などの文字列で検索し、

アクティビティ名に「IntegrationService」と入っていれば同機能対応版のパッケージとなります。

と書きつつ、ファイル名に「IntegrationService」の文字列を含まないものもあるため

全量はポータルのガイドを参考にしましょう。

 

本題の Integration Service の機能についてですが

 

UI(要はPCの画面)上の自動化 と API(WebAPI)の自動化を融合します。

 

なんのこっちゃ?とおもう方もいるので

 

WebAPIをもちいた自動化を、普段のStudio開発の中で、他と同じ操作感で実現できる

 

もっとイメージしやすく言うと

$uriToken = "https://cloud.uipath.com/identity_/connect/token"
$clientId = "{Application Client Id}"
$clientSecret = '{Application Client Secret}'
$scopes = "{Application Scopes}"
$bodyToken = @{
  grant_type = "client_credentials"
    client_id = $clientId
  client_secret = $clientSecret
    scope = $scopes

$resToken = Invoke-RestMethod -Uri $uriToken -Method Post -Body $bodyToken -ContentType "application/x-www-form-urlencoded"
$authKey = $resToken.access_token
$headers = @{"Authorization"="Bearer $authKey"}

みたいなコードをサービスに接続するためにいちいち書かずに

 

 

普段と同じノリで開発していけるってこと

(※先に挙げたコードの部分など、上の画像でいえば「Salesforce Scope」を配置するだけでOKってことです)

 

9月末にラスベガスでおこなわれた UiPath の FORWARD 5(※1)では

※1:UiPathから全社戦略のみならずビジョンと製品ロードマップ、最新情報を一挙にお届けするのみならず、一般公募の選考を勝ち抜いた世界のユーザーたちが自動化ノウハウを披露する祭典

 

UiPath が目指す像として

UI × AI × API ← AIの部分を強化するために、8月に Re:infer 社を買収しています。

ローコード ← ゼロじゃないけど、ちょこっとコーディングすれば使えるよってこと

といったキーワードが出ていました。

 

このビジョンにマッチする、今後力を入れていく中核製品となるのが Integration Service です!!

 

UI×APIの自動化にあたって提供される各機能について製品画面をもとにご紹介します↓

 

 

  1. コネクタ  :APIを提供するSaaS毎に接続部品(コネクション)を作成、登録できます。
  2. コネクション:上で登録した接続部品(コネクション)を管理、編集できます。
  3. トリガー  :SaaS からのイベントを契機にロボットを起動できます。
  4. コネクションビルダー:コネクタ画面のことをカタログと呼ぶようですが、このカタログ上に登録のない SaaS のコネクションを作成したい方のために、カスタムコネクタを作成することができます。まだプレビュー段階で、2023年の春以降で公式版が出るかどうかという状況みたい。

 

実現できることを端的に書くと

  • コネクションをつくることで、連携するシステムとの認証などを簡略化できます。
  • トリガーを設定することで、連携するシステム側のアクションを契機にロボット(プロセス)を実行することができます。

 

トリガー機能のイメージを「Microsoft Outlook 365」をもとに補足します↓

 

Microsoft Outlook 365 のイベントは

  • カレンダーの予定/予定表イベント変更時:カレンダー イベントが変更されたときにトリガーされます。
  • 新しいレコードの作成時 :新しいレコードが作成されたときにトリガーされます。次のオブジェクトでサポートされています: カレンダー、メッセージ。
  • メール送信時      :アカウントから電子メールが送信されたときにトリガーされます。
  • ゴミ箱への移動時    :電子メールがごみ箱に移動されたときにトリガーされます。
  • 既存のレコードの更新時 :既存のレコードが更新されたときにトリガーされます。次のオブジェクトでサポートされています: カレンダー、メッセージ。
  • 新規メール受信時    :受信トレイに電子メールが受信されたときにトリガーされます。
  • カレンダーの予定/予定表イベント作成時:カレンダー イベントが作成されたときにトリガーされます。

のため、たとえば

『お客様からの問い合わせメールが届いたら管理表に内容を転記する』

といった自動化を実現したい場合、

 

トリガーのイベントに「新規メール受信時」を、データフィルターの条件(以下は件名に「ほげほげ」を含むの例)を指定し、

 

 

実行するロボット(プロセス)に「(仮称)問い合わせ内容を管理表に転記するプロセス」を設定(登録)する

 

 

たった、これだけ!!

 

従来、同じ様な内容をスタンドアロンで実現しようとした場合、

〇〇秒毎に新規メールの有無を確認して処理をキックする、といったバックグラウンドプロセスを自前でつくる必要がありました。

 

便利、簡単ですよね♡

 

 

ざっくりですが、製品コンセプトと機能のイメージ説明は以上となります。

次回はもう少し使い方にフォーカスをあてて紹介したいとおもいます。