自分が対人支援で一対一で話を聴かせてもらうときに、大いに活躍してくれているのがナラティヴ・セラピーの会話です。ナラティヴ・セラピーは「希望を掘り当てる考古学」とも言われています。

相手を責めることなく「まだ語られていないストーリーは何だろう」と耳を傾けることで、2人でストーリーを紡いでいく時間は、その言葉自体を口にすることはありませんが、まさに「希望」を扱っているように思います。

 

人が生きていく上では「希望」は欠かせないものだとも感じていますが、ではその「希望」とはどのようなものなのでしょう?パンドラの箱を開けた時に、箱の底に最後に残っていたものが「希望」とも言われています。

辞書に載っている言葉ではなく、自分の言葉で「希望」というものを話せることができたのなら、「希望」は力強く(あるいはやさしく)自分の人生の同伴者になってくれるような気がします。

 

うまく文章にならない、まとまらない言葉でもOK「生まれたての言葉」を大事にして、2.5時間過ごす対話の時間は、日常にない非日常を味わえること間違いなし。

人生の中で、このような時間をとることは、人生の豊かさの一つの起因になる、と110回の対話の場を積み重ねて感じるものです。

 

スピードやタイパと言われるものが前面に出る今の時代。ひょっとすると、何の役にも立たないかもしれないかもしれないけれど。答えではなく、一つの問いを考えること自体が大事なことかもしれません。

そんな時間を、今週金曜日の夜、みなさんと過ごせるとうれしいなと感じます。

 

春らしくなったこの時期に、4月という時期にぴったりのテーマで、お待ちしています。

気になるところなどありましたら、お気軽にメッセージお待ちしています。

 

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4/12(金)1930~@渋谷

プロロン・ダイアログカフェ#110。テーマ「希望」とは

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