今週、ある大学の面接対策講座に参加している。面接の基礎的な部分を知り、講座の後半には実際に面接を受けてみる講座だ。
面接官役として参加していると、この時期は実際に面接を受けるのが初めて、という方が多い。最初の面接がリアルな企業の面接の場にならず、このような失敗OKの場でチャレンジしてみるというのは大きな意味がある。
今回の講座は、他の面接を受けている姿を見られるというのもとても大きい。オンライン面接はなかなか他の方の様子を見ることが出来ない(本番のグループ面接ではあるけれど、周りを見る余裕はあまりないはず)。そういった点でも、しっかり飛び込んでみると、いろいろなものが得られる。
面接官役の自分たちの振り返りも面白い。参加人数によって、ペアになり面接官役をすることもあったのだが、終わった後「問いかけの言い回し、ボキャブラリーが増えた」というところが上がっていて、参加する前は思いもつかなかった得られるものがあることが分かった。
今はネットでいろいろな「情報」は入ってくる時代。それでも面接やグループディスカッション、ESを書いてみたりすることは実際にやってみないと分からないこと。自転車の乗り方を文章で読んでも、実際に乗れるようになるとは限らないように。関西の人が食べたことの無い納豆を食べたら案外美味しいと思うかもしれないように。
参加した学生のアンケートでも同じように「体験できてよかった」という内容がとても多いのは、「やってみないとわからない」ということが就活の本質なのだろう。
思ったよりうまく話せなかった。内容はもっとしっかり準備しないと。とはいえ、緊張で話せないと思っていたら案外話せた。
できたこと、これから準備しなければいけないこと。自分の現在地を知ることができたのは、これから向かう方向がわかり、これからの行動が力強いものとなる。
「やってみないとわからない」。
人生の本質でもあり、就活についても基本的なスタンスなんだろうと思う。
やってみなはれ、はサントリーで大切にしている言葉だけれども、就活をスタートしているキミにもお伝えしたい。
「やってみること」早めにスタートしよう。
「やってみること」でキミの就活が初めてスタートするかもしれないね。