先週末から6日間ほど、関西は神戸、奈良を巡ってきた。ナラティヴ・セラピーという話を聴く手法の学びをしっかりとしながらも、いろいろな名所とよばれるもの、その土地ならではの風土、その土地で出会える人たちに触れてきた。

神戸では、有馬温泉にゆったりと浸かる。2種類の温泉に味わえる贅沢さ。湯上りに温泉街を歩く。なかなかの坂道続きで、こういうものの行ってみたいなとかわらないな、と感じたところだ。ジャズ発祥の地神戸では、ジャズも素晴らしかった。

奈良では、集中して、神社仏閣巡り。興福寺の仏像は何時間でもみていられるような素晴らしさがあり、鎌倉時代のものと飛鳥(奈良)時代のものでは表情がちがっているのがとても興味深かった。春日大社に行く途中には鹿が普通に歩いていて、人を見ると逃げるという鹿のイメージと全然違っていた。

唐招提寺や法隆寺がある斑鳩散策は、昼間から虫の音が鳴き、コスモスや稲穂が揺れる田舎道で秋の深まりを感じる散歩が印象的。

 

この旅がココロがとても揺れ動き、感応した。この土地ならではを味わおうと、朝は日の出前に起きて、日が出ている限り、歩く歩く。疲れたら公園のベンチやお茶どころで一休み。一日ってこんなに長いんだ、というのを実感し、自宅に帰ってきても、早起きの習慣は続いている。

 

旅の自慢をしたいわけではない(笑)。ここに就活に通じる大切なものが入っている。

大学3年生のキミは今、就活が本格化していていろいろな準備をしているはず。その準備の中に「ココロが動く経験」をしているだろうか?

ネットだけで調べている。本を読んで準備をしている、というのは、あまりココロが動かない。ココロが動かなければ、就活に対しての意欲も高まらないし、次の行動に結びつけにくい。

 

ココロが動くとどうだろう?

先日、「これから就活準備をしたいけれど、どんな業界や企業がいいのかわからない」という相談をAさんから受けた時のこと。Aさんの話をじっくり聴かせてもらって、Aさんに合いそうなものをいくつかお伝えした。Aさんは翌週にまたお話に来てくれて、「先週、相談の中であがっていた「社会を知る」というのをやってみました」という報告をしてくれた。

なんとAさん、自分がちょっとだけ興味のあった「農業関連の見本市」に足を運んだのだ。見本市はかなりおススメで、いろんな企業の商品、サービスを顧客とマッチングする場。就活の説明会のようないいことばかりのお話ではなく、営業さんのゴツゴツとしたリアルな話が聞ける場でもあり、かなりおススメ。その見本市に行くことで、世の中にはいろんな仕事があると分かったこと、農業の中でも、この分野なら興味が持てそう、と思えるものが見つかったとのこと。若い人(社会人ではなく大学生)が歩いているのは珍しくて、ある企業の方に声を掛けられて話していたら、出身が一緒だと気づき、名刺をもらったこと。それに勇気づけられて、他の企業ブースに話を聴かせてもらったら、いろんな企業で熱心に話をしてくれたとのこと。もちろん、営業の人だから、冷たくされたり、話がうまくなかったりを感じたこともあったようだけれど、就活を応援してくれる人が多くて、励みになった。その中の何人かと今度OBOG訪問させてもらうことになったんです。そんなことを笑顔で話していた。

この経験から、ながらで読んでいた業界地図や就職四季報にも身が入るようになったり、新聞を読むようになった、という行動にも移っているとのこと。

 

ココロが動くと、好奇心が刺激され、行動に移したくなる。このようなことをキミの就活では取り入れているだろうか。ネットや本よりも、リアルで触れる。五感のいくつかが刺激されるようなことをしてみる。

Aさんが感じたこと。冒頭で書かせてもらった自分の旅の話。どちらにも共通しているのは「ココロが動く経験」をしたということ。

これは人生の本質でもあり、就活でも大切なことだと感じます。

ぜひぜひ、「ココロが動く経験」取り入れてくださいね。まずはリアルな体験をしてみる。例えば、学校で行われている業界セミナーに参加してみる、なんてのもハードルが低くていいなと思います。

大学のキャリアセンターで、キャリアの専門家と話してみる、というのもいいですね。

 

自分も、キミの話を伺えるのを楽しみにしています。

どんなことに「ココロが動く」のか、それはどういう体験で、どんなものが遺ったのか。そんな話をぜひ聴かせてください。

 

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