企業側の面接官をしている時のこと。現場の社員さんと面接の振り返りをしているとよく出てくる言葉がある。それは「話し慣れていればねえ」という言葉。

大学時代だけではなく、高校や中学でも素晴らしいことをしていそうなのだが、面接ではうまく伝えられていない。緊張がそうさせることもあるから、面接官としてはいろいろな問いかけをして、その人のことを知ろうとする。ようやく出てきた経験が「それそれ!それを聴きたかったんだよ」というものが少なくない。

 

話せたからいいじゃないですか?とキミは言うかもしれない。

確かに話せたからいいんだけれど、それまでにいろいろな質問を挟んでいるから時間がかかってしまっている。面接時間は決められているから、そのやり取りで時間がかかってしまうと、いろいろな良いところがあるところを聴く時間が無くなってしまうのだ。

 

自分はキャリアカウンセラーとして10年間、たくさんの人の話を聴いてきた(1万人以上になっていることにびっくりしている!)。

その経験から、「人は最初から自分の話を分かりやすく話すことはできない」ということ。相手に伝えるために、まずは自分の経験をしっかり語っておくことがとても大切なことなんだ。

それは面接練習という形ではなく、大学のキャリアセンターなどでインタビュー形式や対談的にリラックスできる形で、話していくことがいい。その場合はいったりきたり、話が飛んで行ったりするけれど、一旦話しておけば、こういう構成で話していけばいい、と取捨選択ができる。

また、これには別のいい面があり、話しているとキャリアの専門家なら「それは仕事につながりそうだよ」というフィードバックをもらえたりする。自分では気づかなかった自分の特徴をもらうことができるんだ。

 

面接前に自分のことをしっかり話せているだろうか?そういった経験を一度でもしておけば、面接で自分を伝えられることにつながっていく。

論理的に分かりやすく話したい、という人は論理的思考がないのではなく、案外話慣れていないことが原因かもしれないよ。

結構大事な面接対策、ぜひ試してみてください。

 

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