自分が毎日読んでいるコラム「今日のダーリン」。

糸井重里さんが毎日書くエッセイのようなものが興味深い。毎回自分に刺さるわけではないけれど、糸井さんらしい柔らかな表現で、世の中の見方ってこういうのもあるんだ、と気づかせてくれる。自分にとっては、毎朝配達される瓶の牛乳を、世の中が動き出す朝にごくごくと飲むさわやかな栄養をもらっているように感じる。

今日(8/2)の内容もとても興味深い。

 

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 どうも、量をこなすための合理的な行為というものは、

 よく考えるとかえって不合理なことにさえ思える。

 もしかしたら、人は、急いだ分だけ

 幸せを減らしているのではないか、とさえ思えるのだ。

 そこらへんのことは、じぶんに言ってることでもある。

 なんか、ずっと、あわてすぎていたんじゃないの、と。

 

・「ほぼ日」での対談だとかインタビューの時間は、

 90分とかそれ以上になることが多い。

 これを、60分に短縮することはできるかもしれないが、

 10分にまとめるということは、たぶんちがうと思うのだ。

 15秒単位の時間が商品になっているテレビなら、

 そういうことは常識なのかもしれないけれど、

 やっぱり、ぼくは、会って話した時間が

 そのまま流れるほうが「場」の共有ができる気がする。

 もっと経験が深まっていくと、

 別のいい考えも生まれてくるのかもしれないが、

 いまは、できるだけ「同じ時間の流れ」を共有したい。

 だって、人に会っているときって、そうでしょう?

 倍速で話してもらったり、編集でカットしたりなんて、

 おたがいにその「場」ではできないことだろう。

 それでじれったいこともあるかもしれないけれど、

 いっしょに過ごそうよ、という気持ちがぼくにはある。

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自分がバーマスターをしているのも、きっとこういうものを味わいたいから。大切にしたいからなんだなって思う。それはキャリアカウンセラー、ナラティヴ・セラピストとして話を聴いていても、やっぱり思うこと。

明日、コイバー、オープンしています。

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コイバー#29

8/3(水)1830~2230@四谷の小さなバー

*途中参加、途中退出OK。リアルっていいなあと思える会話がいつも弾んでいます。自分の普段いる環境以外の人と出会うって大切ですね。