競馬の世界で、もっとも大事な一日といわれる「ダービー」。

53歳の武豊が、ドウデュースで6度目のダービー制覇を果たした。

ゴール前はおもわず声を出して応援、ゴール後は拍手をしてしまった自分がいる。いやあ、興奮した。

これで20代から50代までの各年代でダービーを勝つという前人未踏の記録を達成。最年長でのダービー制覇の記録ともなる。

 

JRAが観客数制限を緩め、5万人の大観衆が戻っていた日に勝つというのは、やはり何かを持っている武豊。

この人なら何かやってくれる、という期待をさせる人は何を持っているのだろう。普通の人とどんな違いがあるのだろう。

 

自分も誰かのそういう人になれているのだろうか。素晴らしい偉業の前に、何度も何かをかみしめるようなガッツポーズを繰り返す武豊のウィニングランを眺めながら、そんなことをふと考える。誰かに期待されている自分であるだろうか。

興奮と、胸のざわめきがなかなか冷めやらない、真夏日の日曜午後。