6月も中旬。大学のキャリアセンターでは、3年生のISのES(エントリーシート)の相談が増えてきている。
調べによると、ISは7年連続で実施企業が増加。主要な就活サイト(リクナビ・マイナビ・キャリタス)では、6月1日時点でのべ1万6000社(前年比1.2倍)を超える結果になっているようだ。
出典:HRノート「【速報】2019年度インターンシップサイトの掲載状況と比較・考察」
「やったー、ラッキー」とのんびり考えているキミ。
本当にそれでいいのだろうか?
ここから何が読み取れるだろうか。
それは、就活の「自由化」だ。
「3月説明会スタート、6月選考開始」はほぼ形骸化しているが、それがますます加速しているということにならないだろうか。
企業はISを通じて、キミに出会いたい。
自分の企業に興味があまりなかった学生と出会い、そこから接点を多くして、ミスマッチのない採用につなげたいんだ。
毎日会っている人って、なんだか親近感がわくよね。
とんでもなく好みのストライクゾーンど真ん中じゃないかもしれないけれど、やっぱり愛着がわきやすい。
「いいんじゃない?それで」と思っている人もいるかもしれない。
そこから何が起こるか。
IS≒就活と捉える学生が増え(企業も同じ視点を持っている)、結果的に就活のスタートはすでに切られている状態になっているんだ。
残念なことにね。
就活スケジュールを変えたのは、学業に集中してほしい、という願いと真逆なことが起こっているんだ。
ISの募集が増えたことで、こうしたことも読み取れるから。
仮説を立てることの大切さがここで出てくる
物事を見たら、「なぜなんだろう?」と考える癖をつけるのは大事だと思う。
なぜなら就活は答えがないから。
答えのないところに進むには、仮説を立てて、先人に訊く。
これが大事なことのような気がします。
キミを焦らせようというつもりも、気分を落ち込ませようというつもりもない。
ただ、就活の「アンテナ」は立てておくことをお勧めしたい。