『七慟伽藍』@元Ajito
『七慟伽藍』小田井涼平さん出演分の4公演観劇してまいりました。
田町駅三田口から裏通りを歩いて10分弱程。
東京タワーも臨めるビル一階の元Ajitoはこじんまりとした小屋でした。
初日は一旦場所の確認をして、それから近所で軽めの夕食。
チケットが受付引換えかつ自由席のため、早く行かなくてはと焦るものの、日が落ちてちょっと冥界のようになった路地を何故か彷徨う始末になり……(武将たちの怨念か!?)、
やっと30分前に会場に戻れた頃には、当然既に沢山の方々が並んで受付を待ってらっしゃいました。
ちょっと出遅れちゃったかな、前方席は無理目かなと思いながらも入場し、偶々空いていた端寄りの席に着いてみた所、
図らずもそこは涼平さんをガン見できるベストポジション!!(武将ありがとう!)でした。
勿論その後もその辺りの席をゲットするために、毎回がっつり早めに並んだのは言うまでもありません。(笑)
物語は、冥界にて彷徨い続けた武将たちがかつての同胞、仇敵と再び相目見え、そして死してなお残る思いを語り始める……、というところから始まります。
いきなりの迫力と、なにより涼平さんの居住まいの格好よさに心を奪われました。
御衣裳については公式ブログ等でも改めて拝見できますが、緋色の裏地の黒紋付に際立つ白皙の美貌のひとが、若くして非業の死を遂げた青年武将浅井長政が冥界に彷徨う姿か…、とただただ息を呑むばかりでした。
物語の中で、冥界ではその首が繋がっていることを信長に揶揄されたり、
首級を信長によって薄墨(はくだみ)に仕立て上げられたエピソードが出てきたりするのですが、
その度に『この首が……か』と。
凄惨であるからこそなお哀れでなお美しい。
ふ、と、目を閉じてらっしゃる一瞬があったのですが、そんな折にそんな退廃にすぎる妄想をかきたてられてしまいました。(汗)
さて、朗読劇としての感想です。
圧倒されるような武将たちの独白、迫力満点です。
ですが、それが良くも悪くも最後まで続いてしまう感じ。
お話と演技、演出の抑揚のなさが、今一つ盛り上がりを感じさせてくれない。
武将たちが望んだもの、それが繋がっていく先を、もうちょっとベタに分かりやすく出してくれたら、百姓の出の秀吉が持たざるをえなかった『執着』が生まれた原因がどこにあったのか?をもう一言描いてくれてたら、今一つピンとこなかった家康のありがたみと、心底恐ろしい信長の存在が際立ってくれたんじゃないのかなとも感じました。
そして、楽日二回目辺りはさすがに皆さんお疲れでしたよね。
たくさん回数が見れるのはありがたいですが、タイトすぎる日程は役者さんにも負担がありすぎるのかなと思いました。
ともあれ、初日の小田井長政様の、寒気が立つほどに研ぎ澄まされた、
それでいて冥界の瘴気にあてられても匂い立つような若さ艶やかさで圧倒的な存在感を醸し出す悲運の青年武将が、生きた頃と変わらぬ懊悩や憤怒で惑うさまが美しくて堪りませんでした。
二日おいての千秋楽では、そんな初日の婀娜っぽさが薄まって、キャラ設定がちょっと変わっちゃったのかな?と感じるような、一本気な性格の青年武将っぽさが全面に押し出された感じ。しかしながら、あの目を欺くような美貌で初々しい男気に溢れたさまというのもまた凛々しく魅力的でした。
もちろんどちらも素敵ですが、初日は初日の空気とかいうものだったのでしょうか?
あの尋常ではない気を放った長政様、自分がベストを推すなら初日です。
それを見せて貰えただけでもう満足です。(蛇足ながら漂う緊張感の理由はこれかなと想像するものもあるのですが、書いてしまうのはやめておきます。)
長政様的コネタ
初日、楽日一回目は髪を全て下ろしたスタイル。
初日はその上、ちょっとウェットで、ちょっと髪にウェーブが。
単純に汗をかいてらっしゃったのかもですが、めちゃくちゃ色っぽい。
レスリー写真集[SUPERSTAR]のぎりぎりで対峙する表情を思い出しました。
楽日、二、三回目は、前髪を斜めに下ろし、サイドを後ろでまとめたちょんまげスタイル。
オープニングのシーンで、シルエットにシッポが出て見えたので、ん?と思っていたのですが、こちらも端正で素敵でした。
そして殆どのシーンで椅子に坐してらっしゃるのですが、着物がはだけて!しまっていてまっちろいなま脚をありがたくもガッツリ拝見させて戴くことができました。
初日は着付けも緩めだったのかな?体型的、というか高い腰の位置での着物の着付けは難しいのかなとか思いつつ、
丈の足りない着物にそっと感謝は忘れませんでした。(平伏)
そんなこんなですが、今回も観劇できて幸せでした。
伝わってくるものはありました。
相変わらず、舞台の上の涼平さんは素敵でした。
後は、喉を痛めない発声方法とかが課題だとおもってらっしゃるのかな?とか、
今後も沢山頑張るお姿が見たいなとか、そう思いつつ…
「はくだみ萌え」について友人と語り合いたいかと思います。