注をつけると「がた」は方でだいたいの時期、「なり」は四段で成りだろう、「に」は完了の助動詞「ぬ」の連用形、「けり」は過去の助動詞で和歌の中で使用だから詠嘆でしょうか、「こそ」は係助詞で「惜しけれ」が已然形で呼応して助詞「ど」が接続して逆説的につながる。んで「花や」でまた疑問か反語の係助詞「や」がでて「見るらん」の「らん」は現在推量の助動詞の連体形で受けているでいいのかなと。でまぁ訳してみると「散りどき成ってしまったなぁ、残念なことだなぁと思って花を見ているけれども、逆に花の方はそりゃおまえだと私をみているじゃなかろうかな。」という感じの、なんとも散り際を意識する年齢になった武士ならではの花見の一首である。発想はやはりお公家さんとは少し違いますね、その面白さはあるけれど少しなんか堅い技巧的なごつごつ感があり、学んで頑張ったんだって感じの歌。源頼政、以仁王の令旨を各地の源氏の伝えで平等院で散った方。武士の心情を持った歌人。