檜山地域の日本海が洋上風力発電地域として浮上している。まさに漁業死滅地帯ならうってつけの一策というところだろう。激減する地元漁業者の懸念程度で、地元漁業と自治体が何ら将来への展望も持ち得なければ、ここぞと、このような話が降ってくる。誰もいなくなるなら構わないだろうと。このような巨大設備を浮揚型にするのかなんだかわからないけど、もはや海洋気象、海流や海風、そして自然音だけのバランスによる海洋生態系がどのように変容するか全く不明である。そして送電設備は海底から陸揚げせねばなるまい。どんなに設備を整えても高潮や強風で破壊されてきたところである。決して楽な海洋気象の世界ではないのだが、やりとおす見通しはあるのだろうか。経済産業省が主導して地元に定着したものなどあるのか。彼らは机の上でビジョンを描き、認可してあとは商社あたりに責任は投げるだろう。太陽光発電は民主党主導での政治価格で現実離れしただけでなく、太陽光発電会社にまで関与してきて、下手をすれば倒産してきている。やってはみたものの想定した十分な発電容量が得られないだの、設備維持コストが想定を超えただの変動する購入価格で折り合わないレベルだので設備撃ち捨てではすまないのである。100%に自然復旧を条件としない実験設備は拒絶すべきだろう。肝入りした半導体事業のようなしくじり金を投入するだけで済まない話である。