南北会談において休戦協定を終戦宣言に持ち込む協議メンバー国として3カ国米朝韓と4カ国の米朝中韓の二パターンが公表されている。どうみても休戦協定署名をみるとまず米朝の現地司令官で米は国連軍、朝は中国義勇軍司令を兼ねている。その後は米中朝のそれぞれの最高司令官が署名している。当時の中ソ朝の共産党内の勢力関係は中国共産党内の延安派とあと一派そしてソヴィエト内でも満州系二派と中ソに分かれて存在する状態であり、共産党の内情は義勇軍の意向を受けた南日朝鮮人民軍司令が延安派つまり中国派であり、ソヴィエト系の金日成最高司令官とは勢力を争うものであった。結局は金日成が他の派閥を全て粛清して独裁を確立しており、必ずしも中国共産党の思惑通りではなかったのである。今頃になって、中国は義勇軍でしかなく北朝鮮が代表して十分に終戦に持ち込めるから外すというような話ではあるまい。
南北会談はあくまで米朝会談向けだからなのか、南朝鮮は現地軍でも最高司令官も署名していないから当事者でもなく、敢えて中国を外す枠組みを提案する理由がない。では北朝鮮側からなのだろうか。なぜだろうか。中朝会談で嫌なこと言われて遺書返しのつもりで、中国の外相を北朝鮮に出向かせることをさせたいのか。あるいは中国を米中韓の偏らないバランサーの役割を自任しているから、米朝会談不調時の事後処理役を担わせるためだろうか。または米朝の二国で朝鮮戦争の終戦を歴史的偉業として花を分け合い、トランプ大統領にノーベル賞という果実の香りを嗅がせるためには中国が俺がやったからだと言い出すのは邪魔だからというものだろうか。これだとトランプ大統領を実績作りの名誉心をくすぐり、核ミサイル廃棄の段階的実施と援助+ノーベル賞で取引できるのではという思惑だろうか。
米朝会談は二国間のディールであり、中国はここに介在しない。南朝鮮は呼びだしまでである。そして中国は行司で日本は懸賞金スポンサーだろうか。