板門店宣言というのだそうだ。南北協調はオリンピック以来すっかりショービジネスの様を呈している。結局のところ核廃棄は南北朝鮮にとり大きなテーマたりえないということである。むしろそれよりも南北相互攻撃回避と友好という通常の交流をおこなうことできる条件を目指したものが板門店宣言である。

 休戦から終戦そして平和条約となれば、南北朝鮮は国交の回復を意味するが、韓国は休戦協定の当事者ではなく、南北朝鮮二国で合意しても前に進むことはできないのを承知しているわけであり、希望の表明にすぎない。

 これは朝鮮半島非核も同じで、いずれの日にかの共通目標であり、世界中の国が同じように共通の目標と謳いあげることも可能なわけで、北朝鮮の核保有の現実を動かすものではない。

 したがって、なにやら歴史的会談であると騒ぐことでは南北間の会談がおこなわれた事実確認がその内容の中心であり、核廃棄などの話はではないと米国の視線は冷静である。南北朝鮮会談は米朝会談の序幕ではなく北朝鮮の会談前の支援国の強化整備であると。

 一方の日本は予想はできたが拉致問題はパッシングされている。関心事の核廃棄+中距離ミサイル廃棄などまったくでてこない。南北間の軍事衝突回避だけであり朝鮮半島内でも核不使用や短距離ミサイル不使用を示唆しているもので日本は北朝鮮からの軍事攻撃の対象国であり続けている。日本は朝鮮半島の蚊帳の外であり、まだ米国同様に敵国にすぎない。

 やっかいのなのは南北が終戦まで米中の合意として進め、相互不可侵の平和条約交渉を優先してしまうことで北朝鮮の核保有を段階的解決として実質是認し、核攻撃の対象国から韓国を除外し米韓同盟の無力化を生じさせる事態であり、駐留米軍の段階的撤退を要求してくるだろう。