脱原発デモが拡大を続けています。
祝日に、東京代々木公園に17万人集まるとは凄いですね。
それ以上に、驚かされるのは、毎週金曜日に恒例となった首相官邸前のデモです。
最初は、数百人から始まった官邸前デモも、いまでは数万人となっています。
全国にも飛び火し、6月終わりの金曜には、主催者発表で16万人。
まさに続けた結果だと思います
正直、世界のデモをニュースで見た映像と比べると、何か違和感がありました
「これで決定事項をひっくり返すことが出来るのだろうか?」
と…
これだけの人数になると、統率は難しいと思いますが、基本的には、
『逮捕者は出さない』
『座り込みはしない』
『侵入しない』
『終了時間を守る』
こんな感じで、首謀者のひとりの考え方は、日本人らしくルールをきっちりと守ったデモらしいんです
「これが怒っているデモ?」
とも感じたけど、考え方としては面白く、意外と効果はあるんじゃないかと思うほど、首謀者には、ちょっと変わった信念がありました。
ただひたすら、原発を止めるまで、毎週金曜にやり続けるのみ…
ルールを守っている以上は、どこかの国みたいに、放水や催涙弾を使って解散させたり、首謀者たちを片っ端から逮捕して、デモを続行させないということも、出来ないしねぇ
「毎週金曜の仕事終わりは、官邸前で声を上げるのがライフスタイルになれば良い…」
「一人一人の意見はバラバラで良い」
と言っています。
デモイベントでは、音楽をやったり、たくさんの人がスピーチをしたりと、なんだかお祭りみたいですね。
よく考えると、それでも良いのかもしれません。
今の世の中、大きな声を出すこともなければ、不満をぶちまける機会も、ほとんどありません。
祭り気分で、溜まったストレスやエネルギーを発散出来る場があるのは、悪いことではないのかも…
デモに初めて参加した一般の人の感想では、
「脱原発という考えだけで、これだけ世代もバラバラな、たくさんの人と一体になれて、団結力が凄かった」
と、なんだか達成感に溢れた満足している表情をしてたんです。
こういうのも、お祭りやワールドカップサッカーで日本が勝ったあとに、渋谷などで騒ぐ若者の心理と似ている気がします。
それでもきっと構わないと思う…
これで、政府の方針が変わるのか、変わらないかは、わかりません…
ただ、ただ愚直にやり続ける事の先にこそ、意味があるのだろう。
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余談…
あるネットニュース記事では、このデモの経済効果が計算されていました。
仮に10万人集まったとしたら、移動で電車も乗るだろうし、あの人混みにいれば暑いし、飲み物も必要でしょう。
時間通りに終わるデモだから、帰りに食事をしたり、知らない人同士が共通の意見から仲良くなり、飲み屋で、デモについての感想を言い合うかもしれません。
10万人×数千円でも凄いお金です。
しかも毎週…
警察も、たくさんの人を車道に押し込めたり、駅の出口を限定させてないで、本当に安全を考えてるなら、もうちょっと違うやり方あるだろうに…
時間、決めてやっているんだし…
いずれは、歩行者天国ならぬ抗議者天国にでもなって、屋台でも並ぶかな?
この先の動きとして、明日の金曜日は人数が増えるのか?が、もっとも注目されています。
政府は、『原発を動かす』『やめる』にしろ、国民に納得する説明をするべきでしょう。
免震棟は3年後に完成するから安全基準クリアーとか、断層が真下にある問題無視して稼働させたり、緊急車両が通る道がないのを誤魔化したりなど、嘘をついて強引に稼働するやり方がムカつくんだよ
個人的に、再稼働は反対だけど、経済のことを考えたら限定的で、その間に原発以外の発電を進めるなら、しょうがないかと思うとこもあります
ただ、騙すように強引に進めるやり方と、ちゃんと説明しないのが、問題だと思っています。