私事であるが、自著「ランギロアの浜辺」の「パラレルワールド」で、ひとつのテーゼとして「票加重票率」というアイデアを提案させて頂いた。賛成との多くの声が寄せられている。

民主主義の大前提である国民の選挙においては、1人1票という原則があるが、貧乏人はいつまでも貧乏人。お金持ちはいつまでたってもお金持ち。55年体制から何もこの構図は変わっていない。したがって1票に投票者の経済的な重みをつける新たな政治手法を取りれるというのが「票加重票率」である。

政治とはつまるところ税の収支のバランスをいかに保つかという人為的なシステムなのである。ひとりひとりが正当な権利を与えられるような手厚い社会保障国家になるには、1人1票の民主主義ではどうしても限界があるのである。現状を見れば明らかである。

「票加重票率」においては、具体的には税金の高い人は1以上の小数の票率がかけられる。また、所得が低く税金の低い人には1以下の小数の票率がかけられる。極端な例であるがが、億単位の税を支払う人間には0.2票、非課税や生活保護などの低所得者には1.8票というようにである。支払う税金により票にスライド的に重みを持たせるのである。

これは電子投票とマイナンバーと高速コンピュータを使えば簡単なことである。現在のIT技術で可能である。

政治とはつまるところ税の収支のバランスをいかに保つかという人為的なシステムなのである。ひとりひとりが正当な権利を与えられるような手厚い社会保障国家になるには、1人1票の民主主義ではどうしても限界があるのである。

選挙をこのようにすれば、当選したい選挙人もマニフィストを考えます。

これが実現できれば政治の様相が全く変わるでしょう。

後は誰がこの案を法律にするかである。