第39回 亀戸勝運晴れ晴れ句会・全清記分 (H29年1月29日) | 発酵文化応援団の隊長良好

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39回 亀戸勝運晴れ晴れ句会 (H29129)

於:発酵文化応援団

参加者3名 投句6

全清記分

  

1.

賀状くる友のくせ字にいやされし

一雫つららの先に星光る

古日記白紙に還る夢の中

いずれ来る賀状の中の最終便

初句会生きてればこそ五七五

 

2.

凭れつつ降りる階段皮手套

心根を喩へて言へばミニ懐炉

ビル縫うてエントランスに底冷えす

山奥の氷柱見物吊り橋で

霜柱歩くためにもストレッチ

 

3.

和水仙そっぽ向きつつちら見かな

青麦や壮年の日々長かりき

月冴ゆるスカイツリーの左上

タバコ屋の婆は午睡か小正月

最終バス襟巻深く座りけり

 

4.

反射光柔らかになり冬尽きる

寒波来て過ごす朝までカウンター

青菜一片色を散らしぬ七日粥

凍空に一葉もなく大けやき

喰積やまな板並べ母と娘と

  

5.

営業の内股でスマホ寒さ底

白湯不味く巣となす毛布風邪の床

結い上げし白髪鮟鱇鍋屋前

羽根つきを知らぬ世代やバトミントン

箱根路をメロスなりしか春襷(たすき)

 

6.

奪いたい白侘助の唇を

裏白を知らぬ後輩笑顔かな

おでん煮て嫁の帰りを湯気と待つ

初詣帰りは徒歩で一時間

吉凶の風の騒めき鷽替へぬ

 

7.

心張り棒掛け囲炉裏火と暮らすなり

初日の出去年(こぞ)はベッドで見た記憶

大寒の刺激一瞬コーヒー香

訪は寒鰤尽くし緩々と

裏小路寒菊またいで猫が去る

 

8.

それぞれに故郷偲ぶ雑煮談

バイエルのラ音弾みて冬尽きる

勝運おでん捧げ秀郷凱旋せり

天は無為ゆえに公平日向ぼこ

初場所の綱取りかけし大一番

 

9.

妻在らば百倍明るしお正月

枯木立太陽系の影動く

転地先日溜り座り回想す

ふくら雀枝明らかに芽ぐむ見ゆ

女子会のメールが届く小正月

 

以上 

 

※次回の第40回 亀戸勝運晴れ晴れ句会は

メール句会となります。

2月26日(日)中にメールまたは郵送で

投句を五句をお送りください。

 

みなさまのご参加お待ちしております。

 

亀戸勝運晴れ晴れ句会 主宰・事務局 喜連川