第38回 亀戸勝運晴れ晴れ句会・全清記分(H28年11月23日) | 発酵文化応援団の隊長良好

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38回 亀戸勝運晴れ晴れ句会 (H281123日)

於:発酵文化応援団   

参加者4名  投句4

 

1.

小春空男二人のロング缶

二の酉や手締めに幼女踊り入る

有楽町駅前産直の葱を買ふ

降り続く落葉や黙の用務員

凝りの箇所ぴたりと当つる雪女

 

2.

太陽の一味となりて金いちょう

虫のソロピアニッシモを耳で追う

北風に乗る葉追い越す下り坂

待ち合わす友も重ね着初冬旅

天高し雲それぞれにポーズ取り

 

3.

あの女でもマフラーは返さない

営業はがばと手提げに新暦

山街道民家軒並吊し柿

怪獣も柚子も弾んで湯浴みかな

親不知歯抜けと一言神無月

 

4.

コスモスの迷路で遊ぶ文殊座下

来し方の不始末の病冬の虫

ジーンズの竿の重さや空つ風

満身で光を放つ銀杏かな

ホームレス拾った缶の虎落笛

 

5.

北回り枯野を二分して発ちぬ

サッカーの赤シャツ溢れる浦和駅

赤黄色伊達に纏ひて山眠る

足下に舞込む落葉ローカル線

ソーラーや苅田に並ぶパネルかな

 

6.

集りて鳥語に力小六月

冬ざれや梢鳴らしてカラス去る

米ぶだう日付線上新酒出づ

お酉さま一番鳥に帰宅かな

付け睫毛伏せリリカルに冬の子よ

 

7.

待ちかねし只今の声鍋の夜

天高く運ばれてゆく競技馬

古書街にジャンバー群れて冬に入る

信号を待つに思案や枇杷の花

きのふけふ種類異なる柿もらふ

 

8.

独り居の寒さの淵にただ坐しぬ

金の雨ふるふる欅葉を脱げば

終電の座席に残る縞マフラー

落葉踏み紅葉めがけてケンケンパ

菊来たり居間の空気のピンと張る

 

 以上

 

※初句会は1月29日(日)15時より、発酵文化応援団にて、

ライブ句会を開催いたします。五句お持ちの上、ご参加ください!

不参加の方は、メールか郵送で当日の午前中に五句をお送りください。

お待ちしております!

 

亀戸勝運晴れ晴れ句会 事務局