第35回分 再度集計分。
六点句
☆用水路沿ひの近道花疲れ(高橋喜和)
◎中村正則、きれ隊長共鳴、〇星杏、伊豆丸撰
☆卒業やこのパン屋さん今日限り(星杏)
〇櫻井康敞、喜和、あゆ~ら、正則、錆朱、眞名美撰
五点句
☆啓蟄や百円バスの客増えし(大山照子)
〇喜和、あゆ~ら、正則、伊豆丸、隊長撰
☆内堀に揺れる城郭水温む(伊豆丸)
〇喜和、あゆ~ら、正則、わたべ、照子撰
四点句
☆上向きの口福の輪やわらび餅(わたべ厚子)
◎喜和、錆朱共鳴
☆復興の彼岸桜の色淡し(星杏)
◎照子共鳴、〇きれ隊長、眞名美撰
☆こぶし灯るビルの谷間に陽(ひ)はなくも(長沼雅子)
◎わたべ共鳴、田中飄庵、星杏〇撰
☆春爛漫孤独について考える(錆朱)
◎小林京子共鳴、〇康敞、むっちゃん撰
三点句
☆失言を溶かせ夕東風帰り道(わたべ)
◎星杏共鳴、〇むっちゃん撰
☆値札つけ白眼で睨む達磨市(照子)
◎飄庵共鳴、〇わたべ撰
☆食卓に春盛り上げる新キャベツ(照子)◎あゆ~ら共鳴、〇伊豆丸撰
☆若布刈り光をはらみ色あたらし(あゆ~ら)
〇康敞、京子、星杏撰
二点句
☆山麓に美味いコーヒー春スキー(喜和)
◎むっちゃん共鳴
☆春の雨地に落つるまで眺めをり(あゆ~ら)
◎伊豆丸共鳴
☆紫木蓮莟鈍色民藝館(京子)◎康敞共鳴
☆胎の内浅く眠らせ水温む(あゆ~ら)◎雅子共鳴
☆季語集の大掃除見て大掃除(わたべ)◎眞名美共鳴
☆蜆汁言葉少なし殻の山(わたべ)〇飄庵、眞名美撰
☆雛めぐり蔵元巡り媼群れ(康敞)〇京子、照子撰
☆老い盛ん成人大学春酣(京子)〇康敞、喜和撰
☆鳥帰る向きは何れか不等号(あゆ~ら)〇星杏、雅子撰
☆雛流す子の挨拶の声競ふ(康敞)〇京子、照子撰
☆春なにわ黄砂センバツ陣太鼓(飄庵)〇むっちゃん、わたべ撰
☆春時雨えび茶袴に裾模様(星杏)〇むっちゃん、飄庵撰
☆叱られて泣きじゃくりけり雛祭り(錆朱)〇伊豆丸、わたべ撰
一点句
☆見ないふり大人ですもの猫の恋(伊豆丸)〇隊長撰
☆世相語る五代の雛店繁盛(康敞)〇京子撰
☆春暖炉銘酒の名残り漂わせ(伊豆丸)〇正則撰
☆春の雨白木蓮の産毛撫で(きれ隊長)〇雅子撰
☆春画のやうに夜のふけて花菜漬(正則)〇雅子撰
☆自らに号令かけて青き踏む(喜和)〇雅子撰
☆上野ゆく羽織るはピンク初音して(雅子)〇隊長撰
☆種袋今が撒き時鉢洗ふ(照子)〇眞名美撰
☆大掃除靴下ひとつ見つからず(わたべ)〇飄庵撰
☆背負われし頬の赤さや春の風邪(あゆ~ら)〇錆朱撰
☆新幹線避けて旅する菜花駅舎(えき)=飄庵〇あゆ~ら撰
☆決算のあちらこちらで三月尽(隊長)〇照子撰
☆ほの暗き明かりに在せるふる雛(康敞)〇錆朱撰
☆夕蛙くちびるで押す富士額(正則)〇錆朱撰
※番外、訂正
5-4水琴窟の余韻柔らに水温む(×矛らに)