白金は軒並み上昇 | 貴金属市場 <金・白金・穀物・石油・外貨>

白金は軒並み上昇

<国内貴金属市場>
金が軒並み続伸し、銀はまちまちです。金は、NY高や1ドル=109円台半ばの円安に支援されて続伸して始まった後、前場は原油高やユーロ高を好感したドル建て現物相場の上昇に追随して上値を伸ばしました。ただ後場には、ユーロの上げ一服や108円台後半まで進んだ円高などに圧迫されて値を削り、往って来いの形となりました。銀は、NY安を引き継いで反落して始まりましたが、大引けにかけて先限がプラスサイドに切り返し、まちまちとなりました。前日比は、金が7~16円高、金ミニが9~16円高、銀が5.0円安~0.6円高です。

白金系貴金属(PGM)は白金が軒並み上昇し、パラジウムは総じて下落です。白金はNY高を引き継いで買い優勢で始まりましたが、序盤の買いが一巡すると後場中盤までもみ合いに転じました。後場中盤には出来高を伴ったテクニカル売りで急落し、マイナスサイドに転落する限月が相次いだものの、大引けにかけては買い戻しなどから全限月がプラスサイドを回復しました。パラジウムはNY高を受けて総じて買い優勢で始まりましたが、買い一巡後は総じてマイナスサイドに転落しました。前日比は、白金が12~25円高、パラジウムが11円安~変わらずです。


<国内穀物市場>
 東京大豆は、Non大豆は総じて続伸も、一般大豆は期近続伸、期中・期先反落のまちまちです。夜間取引の反落を受けて、期近を除いて期中・先が反落して寄り付きました。その後、Non大豆の期近が底入れムードから買い戻されてさらに地合いを引き締めたことから、Non大豆は総じて続伸し、一般大豆も期近が続伸しました。しかし、後場に円高に振れたことから一般大豆の期中・期先やNon大豆の先限は伸び悩みました。前日比は、Non大豆が先限の410円安を除いて230~1140円高、一般大豆は760円安~570円高です。

東京トウモロコシは反落です。シカゴ小幅高、円安も前場から売り優勢でした。前引けで先限が3万9000円を割り込むと、模様眺めムードの中で小口の売りが優勢になり、後場は下げ幅を拡大し、期先3本は300円以上の下げとなりました。大引けの前日比は、380~250円安です。


<外国為替市場>
午後5時のドル/円は、前日NY市場の午後5時時点からドル安が進み109円付近で取引されています。アジア時間の米原油先物CLc1が早朝から1ドルを超える上昇となったことで、ドルは全般に上値の重さが目立ちました。前日の欧州中央銀行(ECB)幹部のタカ派発言や、予想を上回る豪経済指標などを受けて、ユーロや豪ドルの買い戻しが進んだことも、ドルの上値を押さえる一因となりました。


<国内石油市場>
国内石油市場は、軒並み大幅高です。ガソリンが牽引役となりました。ただし相場が上昇したのは前場に限られ、後場からはほぼ横バイで推移しました。NY原油夜間取引は強含みに推移したものの、午前の円安が剥げてやや円高気味に推移したことが材料を相殺しました。ただしガソリンだけは原油や灯油相場と比較して大幅に上昇しました。前日比は、ガソリンが1920~2580円高、灯油が1180~1480円高、原油が100~1440円高です。