今日の父も、とても気分が良さそうで、沢山お話できて、嬉しかったです。
まだまだ腎臓や肝臓は良くない状態は続いているようですが、今日は顔色も良く、会話の内容も、ほとんどしっかりしていました。

そして何より嬉しかったのは、今日の父は、久しぶりに、ベッド横に、背もたれ無しで座って過ごす時間を持てた事です。(昼間1回と夜1回の、計2回)

父の年齢での長期寝たきりは、かなりの筋力低下も心配なので、なるべく調子の良い日には、そのように座らせてあげたいと、私は願っています。今日は久々に、そうできて本当に良かったです。

今日は、ある明るい看護師さんが、父の病室に、様子を見に来てくれました。
その看護師さんは、父はスーツが似合いそうだとか、仕事ができたんでしょうね、だとか言って、父を持ち上げて下さいました。
父は満更でもないといった感じで、「そう。そう。仕事が出来すぎて、病気になったんだよ。」と、謙遜せずに答えているのを見て、ちょっと面白かったです。
その看護師さんは、周りを元気にするパワーがある感じの方で、父の年代の男性は特に、褒められたり尊重される事に満足する方が多い、といった事をよくご承知なのだと思います。
その方は、今日は父の担当ではなかったようですが、声をかけにだけでも病室に来て下さり、そのお心遣いが、本当にありがたかったです。

その看護師さんは、かなりベテランのようにお見受けしますが、その方は、父に対して尊重した話し方をして下さった事も、娘の私は嬉しかったです。

そこで…少し話がそれますが…
(★ここからは、医師・看護師・病院関係者の皆様に、私が常日頃からご配慮頂きたいと願っている事を書きます。)

日頃、父が大変お世話になっている事は、心から感謝の気持ちでいっぱいです。
ただ、一つだけ、私が個人的に気になる事をあげるとすると…先生や看護師さんの中で、父に敬語や丁寧語を使って下さらない方々がいる事です。
その傾向としては、全員ではありませんが、割と若い先生や若い看護師さんの方が、特に多くお見受けします
皆様一生懸命お仕事をされていますので、どこの病院で誰がどうだという不満なのではなく、医療業界全体を通して、今後、指導・改善してくれたらと願っています。

親しみを込めて、家族のように接して下さっているのだという事は理解もしていますが、娘としては、先生や看護師さん達が、父に対して、家族のようにざっくばらんな言葉遣いをされるよりは、他人の年上を敬う言葉遣いを使ってくれる方がありがたいです。
私は個人的に、娘の立場から見て、父が出会ってそんなに経たない他人の若者達からタメ口ばかりで話されるのは、子供扱いされているように感じてしまい、あまり好きではありません。
母や姉はあまり気にならないようなので、家族で一番年下の私が、一番古くさい考え方なのかもしれません。

どんな人にも自尊心がありますし、特に父の年代の方々は、ある程度の社会的地位を築いてきた場合が多いので、他人の若者達にタメ口を使われるのは慣れてなく、気持ちが良いことではないのでは?…と、私は思ってしまいます。

今の日本は、敬語の価値や日常性が、ぐんと下がってきていますが、父のような年代の方々(人生の先輩達)は、敬語や丁寧語をしっかり使い分けてきた時代を生きてきたと思うので、気に触る方もいらっしゃるのではないでしょうか?
…私の父は、病院の事を何一つ悪く言いませんが、私は勝手にそう感じたりしています。

患者さん達は、意図せず病気になっただけでも心は深く傷付いていると思われるのに、今の父のように、入院生活が長くなってしまったり、想定外にオムツを使用する事になってしまった方々(【*注】)は、特に自尊心が傷付き、心が落ち込んでいるのではないかとも考えられます。
言葉遣いを通してからも、患者さん達の自尊心を、少しでも尊重する心遣いをしてほしいと、常日頃、心から願っています。
(【*注】: 移植を控えている方々へ
オムツに関しては、白血病及び移植後も、使用しない方々が沢山いるそうです。
父は、他の方々より色々な面で、特に重症なケースなので、あまりご参考やご心配の一因にはされませんように、お願いします。)

★医療関係者の方々へのお願い★
(上記の通りの理由により…)
病院をはじめ、医大や看護学校では、大人に対して…特に年配の方々に対して、敬語や丁寧語を使うように、若者達に指導してほしいと、私は切に希望しています。よろしくお願いいたします。

(人生の先輩達の中でも、敬語や丁寧語を堅苦しく感じる方々もいらっしゃるかもしれませんので、患者さんのタイプに合わせて、使い分けも必要かもしれませんね。
…でも、敬語を堅苦しく感じるタイプの方かどうか判断できないならば、尊重の意味を込めて全ての大人の患者さんに、敬語や丁寧語を使っておくに越したことはないと、私は思います。)

でも、そのような事は抜きに考えると、日頃、父が本当によくして頂いている事には、皆様に心から感謝しています。



(移植後の症状は人それぞれのようです。私の父は結構高齢で、同じ年代の方々の中でも移植後の症状はかなり重い方のようです。よって、他の方々には、父の症状はきっと起こらないとも考えられます。このブログを読んで、他の闘病中の方々が、ご心配をされませんように。)