3連勝の勢いをつなぎたかった巨人が、延長11回の末に悔しいサヨナラ負けを喫した。


22日、マツダスタジアムで行われた広島との21回戦。巨人は戸郷、広島は玉村が先発した。


試合は序盤から重たい展開となった。巨人は3回表、先頭の笹原が二塁打を放ち、いきなり先制のチャンスを作る。しかし後続が倒れて無得点。せっかくの好機を得点につなげられず、先に主導権を握ることができなかった。


すると直後の3回裏、戸郷が佐藤啓に適時打を許し、広島に先制点を献上。巨人は1点を追う展開となった。


広島先発の玉村をなかなか打ち崩せない巨人。5回表も三者凡退に終わり、反撃の糸口をつかめないまま試合が進んでいった。


戸郷から始まった投手陣の粘り


それでも、投手陣は何とか試合を壊さなかった。

6回裏は則本が登板。末包に四球を与え、二死満塁となったところで降板する苦しい場面となったが、3番手の船迫が登板して1アウトを奪い、この回を無失点で終えた。


先発の戸郷は5回1失点。打線が苦しむ中で、追加点を許さなかったことは大きい。1点ビハインドのまま試合をつなぎ、後続の救援陣へバトンを渡した。


そして7回裏には森田がマウンドへ。勝田、代打のモンテロ、佐藤啓を三者凡退に打ち取り、きっちり無失点。さらに8回は田中瑛、9回は堀田が登板した。


田中瑛は走者を許しながらも後続を断ち、無失点。堀田も9回裏に一死二、三塁という大ピンチを迎えながら、最後まで踏ん張って得点を許さなかった。

苦しい展開でも、救援陣が粘って広島に流れを渡さない。だからこそ、打線の反撃を待つことができた。


7回に大城が値千金の同点打!


そして迎えた7回表、ついに巨人打線が動いた。

泉口、ダルベックが連続安打を放ち、無死一、二塁。ここで大城が適時打を放ち、ついに1対1の同点に追いついた。


先制を許してから長かった。それだけに、この同点打はまさに試合を振り出しに戻す大きな一打だった。


しかも、巨人はなお無死一、二塁。ここで一気に逆転まで持っていきたい場面だった。


しかし、あと一本が出ない。


同点には追いついたものの、勝ち越し点までは奪えず。試合後の橋上監督代行も、この7回について、同点までで終わったことを残念だったと振り返っている。


それでも、泉口、ダルベック、大城の3連打で作った反撃は大きかった。沈黙していた打線が一気につながり、巨人が再び勝利を目指せる展開へ持ち込んだ。


延長11回、最後に届かなかった勝ち越し打


8回表にも巨人はチャンスを作った。

佐々木が安打で出塁し、松本が送りバント。一死二塁と勝ち越しの好機を迎えた。

しかし、ここでも後続にあと一本が出ず、得点には至らなかった。


一方の投手陣は、まだまだ粘る。

8回の田中瑛、9回の堀田に続き、延長10回には中川が登板。佐藤啓、菊池、中村奨を三者凡退に打ち取り、完璧な投球で10回裏を終えた。

投手陣がここまで粘れば、あとは打線が勝ち越し点を奪うだけだった。


しかし延長11回表、巨人は三者凡退。勝ち越しの糸口をつかめないまま、最後の守りへ向かうことになった。


そして11回裏、8番手の赤星が登板。

試合を決めたのは、勝田の犠牲フライだった。

広島に1点を奪われ、試合終了。巨人は1対2でサヨナラ負けとなった。


あと一歩だった。7回に同点へ追いつき、その後も投手陣が粘り続けた。9回、10回と無失点でしのぎ、延長戦へ持ち込んだだけに、最後の最後で勝ち越し点を奪えなかった悔しさが残る。


大城の一打と救援陣の粘りを次戦へ


この試合で光ったのは、1点を追う7回に反撃の口火を切った打線と、その後を懸命につないだ投手陣だ。


大城の適時打は、苦しい試合を同点に戻した価値ある一打。泉口、ダルベックからつながった攻撃も、巨人が最後まで勝負を諦めなかったことを示した。


そして戸郷から始まり、則本、船迫、森田、田中瑛、堀田、中川、赤星とつないだ投手陣も、延長11回まで試合をもつれさせた。特に7回以降、森田、田中瑛、堀田、中川が無失点でつないだ粘りは大きかった。


もちろん、勝ち越せる場面であと一本が出なかったことは悔しい。7回も8回もチャンスを作りながら、決勝点を奪えなかった。延長11回表の三者凡退も、結果的には痛かった。


とはいえ、ここで必要以上に悲観する必要はない。1点を追う展開から同点に追いつき、救援陣が粘って延長戦まで持ち込んだ。最後はサヨナラという厳しい結末になったが、次につながる粘りは確かにあった。


これで連勝は3でストップ。悔しい敗戦となったが、4連戦はまだ続く。


今日の悔しさを引きずるのではなく、次は打線がチャンスをものにしたい。投手陣の粘りに応える一打が出れば、流れは変えられる。次戦こそ終盤の好機を勝利につなげ、巻き返しを見せたい。