皆さんこんにちわ。ふと気づいたことがあります。「いただきます。」と「ごちそうさま」について。当たり
前の言葉ですが、とっても素晴らしい言葉だと思います。今、なぜそんなことを書くかといいますと、先日、
日本のある哀しい記事を見ました。ある学校のPTAの会合の際、一部の父兄から「給食費を払っているの
だから、「いただきます」や「ごちそうさま」を生徒に言わせるのはおかしい!」という話です。いかがで
すか?レストランで食事をする際、お金を払うのだから、家で食事をする際、お母さんが作るのは当たり前
だから、、、、。なんか世知辛いですよねぇ。
この言葉は、ただ単なる言葉ではなく、「感謝」の言葉です。
私たち人は、生きています。食べることで生命を維持していきます。そして、私たちが生命を維持するた
めに食している動物、植物にも生命があります。「いただきます」の語源は、『あなたの命を“いただい
て”私の命に代えさせてもらいます』という感謝の意味です。
そして、食べ終わった後の「ごちそうさま」は、「御馳走様」と書きます。馳走は二つの走るという意
味の言葉を重ねています。料理をテーブルに用意するまでに、様々な人が走り回ります(食材を育てる
人、集めて店頭に並べる人、良い食材を探し買い集める人、食材を料理する人)。いろんな人の「走り
回り」によってテーブルに食事が並びます。その働きに「御」と「様」をつけて「御馳走様」と感謝を
する言葉です。もちろん料理を作る側は、食べていただいて「有難うございます」。の言葉で返事しま
す。
いろんなものが、安易に手に入る時代です。ですが、一つのモノの後ろには、沢山の人の心や労力、
動植物の命などがあることを忘れないでいたいものです。
「いただきます」「ごちそうさま」。素晴らしい言葉を理解して、大切にしたいと思います。