アウディのオイル消費問題 対策ピストンに交換|Audi A4(ABA-8KCDH) | ドイツ車専門自動車修理工場「ハッカイオートのblog」

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当店はドイツ車専門自動車修理工場としてオーバーホールから日常点検まで行っております。ドイツ車を購入したけれど、信頼できる整備工場が見つからない。大切にしてきたドイツ車を、もっと長く乗りたい。そんな思いに、ハッカイオートは応えていきます。

VOLKSWAGEN/AUDI 搭載の「EA888」の名で呼ばれるエンジンユニット。

このエンジンはハンガリー ジュール工場、中国 大連工場など世界のエンジンプラントで生産されているようです。WEB記事によるとインターナショナル エンジン オブ ザ イヤーの150~250hpカテゴリーでクラスアワードを受賞したとありますが、ここまでオイル消費が酷いエンジンだったとは。

 

今回は大坂からエンジンオイル過剰消費トラブルで修理依頼が入りました。

入庫したA4は1.8Lエンジンでオイル消費量は200km~500kmに1Lと過剰消費のようです。

大坂から自走でお越しいただいたトランクにはエンジンオイルが積んでありました。

 

エンジン脱着作業にはフロントパネルをすべて取り外す作業が必要になります。

今行っている作業はエアコンガスを回収機でガス回収しているところです。

 

フロント廻りのバンパからヘッドライト。

ラジエーターからコンデンサーといったフロント廻りのパーツを脱着。

エンジンクレーンを使用し車両からエンジンを降ろします。

 

シリンダーヘッドを降ろす前に圧縮上死点の確認とバルブタイミングの確認。

確認を終えたらクランクシャフトとカムシャフト(エンジン内部の回転部品)を連結、

回転させる役割のタイミングチェーンを取り外します。

 

シリンダーヘッドが外れると、ピストンヘッドが確認できます。

1.8Lのピストンヘッドは画像のようカーボンが付着し真っ黒です。

 

ちなみにピストンヘッドのビフォーアフターはこちら。

 

つぎにシリンダー内のEX/INバルブをご覧ください。

EXバルブは燃焼により頑固な固形物バルブに、INバルブはオイル消費の影響で

ギトギトなカーボンが付着。EX/INバルブをクリーニングするもの一苦労です。

 

クリーニングを終えた、シリンダーヘッドはこんな感じでございます。

 

綺麗になったバルブを組付けました。

 

対策品ピストンもシリンダブロックに取り付けました。

 

あとは取り外した順番通りに部品を組付けていきます。

組付け時にはガジリ防止の組付け用ペーストASP使用して組付けます。

 

EX/INカムを取り付けたらヘッドカバーを組付けます。

EA888エンジンはシリンダーガスケット以外、ほとんど液体ガスケットを使用しています。

ヘッドカバーを取り付けたらチェーンを取付け、

圧縮上死点、バルブタイミングの確認。

各アイマークに合っていることを確認して。

 

 

アイマークの確認ができたら、インテークパーツの取付けから

オイルセパレータ、プラグ、オイルシールといった部品を取付けます。

 

エンジンを載せる状態まで部品を取付けたら、エンジンを車両にドッキングします。

クランクプーリーの増し締めはかなりの力を必要とします。

 

エンジンを載せたらフラッシングオイルを注入してエンジンをかけます。

冷却のエアー抜きやエアコンガスチャージ、

AT又はCVTの油面調整を行った後車両を降ろしテスト走行に入ります。

テスト走行は約100km~150km走行します。とても大切な点検になります。

異音や走行中に支障はないか、オイルは漏れないか、エンジンに不具合が発生しないかと

高速走行を繰り返し点検します。

 

問題なく点検を終えたエンジンには当店オススメのリキモリ、

シンセティック5W40を注入して作業完了となります。

 

当店はオイル消費に悩んでいるユーザーに少しでも力になれればと

対策ピストンを輸入してエンジン修理を行っております。

セキュリティーコード認証付きの対策ピストンなので安心して使用できます。

修理費用もディーラーに比べてかなり安価で修理が行えます。

 

注意点。

この対策ピストン交換はエンジンオーバーホールを伴う作業なのでリスクもあります。

対策ピストンだけ交換すればオイル消費は止まるかもしれません。

しかし、オイル過剰消費が原因で各パーツが金属疲労を起こし、ヘタリシリンダーヘッドバルブガイドの摩耗やシリンダーブロックの摩耗でシリンダーヘッドやシリンダーブロックの交換。劣化に伴いオイルポンプ、タイミングチェーンといった各パーツの交換も必要になる場合があります。

 

最小限の費用でオイル消費を改善するには、オイル消費が始まった時点で修理を行うことです。

添加剤で誤魔化したり、継ぎ足し走行でエンジンに負荷を与えることで、交換パーツも多くなってしまいますので。

 

※ブログ内容は簡単に書いています。ブログ記事を参考に整備作業される方からお問合せがあります。それに答える時間はありませんのでご理解下さい。当方のブログ記事を参考に整備作業はお控えください。

 

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