おはようございます

今回はちょっとだけ怖い話です

 

従妹妹の清子ちゃん
現在彼女は立派な医師ですがまだ医大生だった頃の話です

(これからする話は・・実は実話です・・・が、若干の演出を加えてあります
あらかじめご承知おき願います・・)

I県M市
その日は初めての解剖実習の日
何となく気の乗らない彼女は足取りも重く実習が行われる病院に向かっている
まだ9時だと言うのにギラギラと照りつける太陽・・
気が狂いそうなくらいヒステリックな蝉の声・・

前方の病院の建物がユラユラと不気味に揺れている
突然、彼女の瞳は何故か涙で溢れた

「はい?」

背後から不意に呼び止められて「はっ」と我に返る

老婆・・

照り付ける太陽
「どうされました?」
「実は今日ここに来るように言われましてね」と老婆
ヒステリックな蝉の声にかき消される声
「今日はよろしくお願いします」
そう言って老婆はにっこり微笑んだがその顔には正気が無かった
「あっ、、診察ですね お大事に・・・」

彼女は早足で病院に向かって歩いてく老婆の後ろ姿を見送った

そしていよいよ解剖実習の開始・・
実習台に載せられた遺体を覆っているシートが捲られる
「あっ・・・」

 

後はご想像にお任せします