緑の水面に浮かぶ枯葉を見る

午後の木のベンチ

ゆっくりと時間が流れる

 

興福寺の塔が当たり前のように立っている

特段意識するわけでもなく

時の流れに身を任す

 

絵を描いている人がいる

鳩と戯れてる子供がいる

弁当食べてるサラリーマンがいる

電話で怒鳴ってるおじさんがいる

 

読みかけの本を閉じて立ち上がる

鳩が驚いたようにバタバタと飛び立ったが

また何事もなかったかのように戻ってくるだろう