ポテチ 11 | ミータの愛猫物語(連載)

ミータの愛猫物語(連載)

愛するにゃんこ達との悲喜こもごもを綴ります。

 猫は半年も経つと成猫に近い大きさになる。ポテチも他の雌猫と同じか、それ以上の大きさになった。好奇心とエネルギーの溢れるポテチは、ツリがかまってくれなくなると、雌猫にちょっかいを出し始めた。雌猫は嫌がって逃げたり、ハーッと火を吹いたりした。

 夫は「コラーッ!ヒトの嫌がることをするな!抱っこの刑!」とポテチを抱っこした。ポテチは抱っこが嫌いだが、抱っこをされるとおとなしくしていた。そして降ろされる時、夫に手を軽く噛んだ。

 「痛!コノーッ!」

 「どうした?」

 「噛んだ」

 「どうして?」

 「腹いせやろ」

 ポテチは一目散。時々手を出しても怒られた。

 やはり雄猫は雌猫と違う。考えてみれば今までうちで子猫として保護したのは皆雌猫で、家の中に入れた雄の子猫はポテチが初めてだ。成猫で保護した猫に雄猫はいたが、ハケにしろチャーにしろそれまでに野良として過酷な環境にいたので、その間に体を壊していたのだろう。うちに来てからは長生きできなかった。(当ブログのハケちゃんチャーちゃんを見て下さい)