ミーコのこと11 | ミータの愛猫物語(連載)

ミータの愛猫物語(連載)

愛するにゃんこ達との悲喜こもごもを綴ります。

おかしなことだ。虚しいような、悲しいような、悔しいような・・・。他の誰かにも尋ねてみたくて、しばらく通りに立っていたが、車が通り過ぎるだけで、歩いている人には出会わなかった。


近くに停めた車に戻り、遥々来た道を帰ることにした。往路とは違うもう一つ先のインターから自動車道に入った。


フロントガラスに広がる青空を見ながら考えた。『今日なんかいいことあったかな・・?』


自動車道のパーキングに駐車している時、隣の車に乗ろうとした若者が開けたドアが、私の車に音をたてて当たった。「気をつけてくださいよ!」と言うと、その若者はちょっとだけ頭を下げて、すぐ走り去った。見ると助手席のドアにわずかに傷がついていた。


『いいことないよなー』

遠出は無駄足に終わったし・・・、でもお天気は良くて、事故もなく帰ってこれたことに感謝しなくては。帰宅した私に夫はどうだったとも聞かなかった。うちの猫はとてもかわいがり、私よりも良く面倒を見るのだが・・・。『博愛の精神が足りないのだ!』心の中でそう思った。


夫にナビの地点の様子を話して、夫も記憶を呼び起こして言うには、夫がミーコを連れて行ったのはその違う苗字の表札があった家らしい。


「えーっ!栗田さんの表札があったの?」

「なかった」

「じゃあ、どうしてわかった?」

「ここだろうと目星をつけていった」

「・・・・・・・・!!!」


だから一緒に行って欲しかったのだ。