クリスマスがやってきた | とめぞう通信なり

クリスマスがやってきた

どうも、とめぞうです。

皆様メリークリスマス。てことで、クリスマスにふさわしい?お話をします。

実は今月の頭に『遺伝子検査』というものを受けました。

ガンは通常の細胞の突然変異体的なものであり、ゲノム解析されたヒトの細胞とは遺伝子のズレ(異常)があります。血液やがん細胞(腫瘍)を取って調べ、それが通常とどう変わっているのか。その違いによって、効果の高い抗がん剤治療が今あるのかどうかを確認します。

それを見て今後の治療の指針にしつつ、臨床データとして蓄積し将来の患者への治療のヒントにするためのデータ蓄積の側面もある検査です。正直、かなり高いのと、制度の問題で初期の患者には使えないのと、異常が発見されても効率の良い治療が見つかる確率は10%位ということもあり、まだあまり普及していません。でも、スキルス胃がんという特殊ながんでもあり、何か分かれば有難いと思い、受けることにしたのです。

結果から言うと『血液に遺伝子の異常な細胞は発見されなかった』です。

これは意外でした。

がんが転移する時は、血管を通っていきます。自分のように癌の診断から2年経ち、腹膜播種が診断されている状態で『血液から何も異常な細胞が出てこない』というのは極めて稀らしく、コレをどう評価するか悩ましいのだそうです。

で、今のところ『術前の化学療法(オキサリプラチン+TS-1)と開腹手術による病巣切除、その後の化学療法(パクリタキセル+サイラムザ)及びオプジーボの投与、その後の化学療法の再開(パクリタキセル+サイラムザ再開)が功を奏し、がん細胞が押さえ込まれて、少なくなっている』と考えられるそうです。

但し『ゼロになった』とは言えない(証明できない)事もあり、また腫瘍マーカーやCTの所見もあるので、今後どうするか(今の治療を続けるのか、一旦様子を見るのか等等)については、年明けに主治医との相談になりました。

長々と絵もない記事になりましたが、少なくとも『ガンで明日明後日に死ぬ』状況にはない事、『明確な転移とその証拠』がない事、『ガン細胞がそう多くはなさそうな状態』な事は、今の自分にとっては『福音』なのでありました。

これが現状なら、まだ副作用が多少あっても抗がん剤続けるモチベーションが生まれます。『まだまだ生きられる』と思うと仕事もしっかりせにゃならんなぁ、とも思いますし、プラモもまだ組めるなぁとも思います。クリスマスイブの日に、自分としては凄く大きなプレゼントをもらった気がしてます。

何より『女房との時間がまだ持てる』というのは有難く思います。ホントにコロナが落ち着いたらまたハワイに行こう。

て事で、クリスマスイブは自宅でちょっと豪華目のディナーに。

近所のテイクアウト専門のおしゃれ惣菜店でラザニアとキッシュ、ロールキャベツと豆の煮込みのクリスマスディナーセットを購入。これがまた色味は地味だが素材の味が生きてる料理で美味かった。(今回の検査結果とは別に事前に予約してました)


スーパーでちょっと高めのローストビーフを買い、野菜を添えてサラダに。ちょっと良いバルサミコとオリーブオイルで酒の当てになるなる。

お酒は病院帰りに奮発してモエシャンドンのハーフサイズを。胃無しにはアルコールは効くので、量は少なくても良いのです。

で、ケーキはいつものお店の限定ケーキを用意しました。思った以上に大きくてびっくりしてます。

て事で、本当に良いクリスマスイブになりました。だからと言って気は抜けませんし、ブログやTwitterで多くの仲間がいろんな状況で戦ってるので、1人だけ『やれ嬉しや』ではないのですが、『全てが悲観的な事ばかりではない』てな事も伝えたくてこんな時間に更新です。

なのでプラモは今日は無し。でも明日ハセガワのアーマードバルキリーが届きます。

また、いつものように治療の状況と模型の話の二本立てで行こうと思います。どうぞ引き続きよろしくお願いします。