人の考え方、性格、思想はいろいろあります。
細かく分けてしまえば人間の数だけあるのですが、ここではあえて2つに分けてみたいと思います。
その2つとは、『理想主義』と『現実主義』です。
世の中の対立の多くは、実はこの2つの考え方で説明できたりします。
1 理想主義
理想主義とは、より高いレベルの理想を追いかける考え方のことです。
何かの問題に直面したとき、もっといい答えがあるはずだと、常に理想の答えを探します。
ですから、短期間で大きく成長したり、成果をあげたりするのは理想主義者に多いとされています。
これの究極版が完璧主義です。
物事には完全な形、完全な答えがあることを信じて疑わない考え方ですので、どんどんストイックな方向に進んでいきます。
理想主義の人の特徴は、現実を見る前に理想を掲げることです。
思い立ったら即行動ができるタイプが多いですが、理想を追い求めるあまり、理想通りにならないと思った瞬間に辞めてしまったり、プライドが高すぎて妥協できなかったり、打たれ弱かったりします。
2 現実主義
現実主義とは、真っ先に今ある現実を見つめ、その中で何ができるかを考える考え方です。
現実主義の人にとっての理想は目標です。
冷静に状況判断をし、具体的に実現のための道筋を考えて行動します。
予想外に大きな成果を出すことはそんなにありませんが、確実に答えを導き出す堅実さを有しています。
欠点は、まじめ過ぎておもしろみのない人間に映ることと、現実的に不可能だと思ってしまうとチャレンジすることを辞めてしまうことです。
3 理想主義と現実主義の違い
両者の違いを示す、わかりやすい例を2つあげてみます。
①数字の目標達成
売上1億円とか貯金1000万円を例にとります。
理想主義の人は、できるかどうかを深く考える前に、理想の自分を思い描いて数字の目標を掲げます。
ただ、現実はあまり見ませんので、自分の立場や状況を見つめることはほとんどなく、掲げるだけでなかなか行動に移さない場合も多いです。
宝くじに夢をはせる、みたいなタイプは理想主義です。
現実主義の人は、実現可能かどうかを考えながら目標として理想を掲げますので、目標達成のための具体的なプランを立てます。
ただ、それが困難に見えたり、動き出してプランニング通りいかないと、その時点で無理だと判断してあきらめてしまいます。
②政治思想
昨今話題になっている、憲法9条の話を例にとります。
現実として起こっている中国の脅威をもとに、国防を考えて憲法改正が必要だと考えている人が現実主義、自国が兵力を持たなければ相手が攻めてくるわけはない、あるいは全ては話し合いで解決できると信じている人が理想主義です。
理想主義は左寄りの政治思想を持った人、職業なら芸術家、宗教家、教師などが多いようです。
現実主義は右寄りの政治思想を持った人、職業なら経営者、コンサルタント、投資家などが多いようです。
4 共存共栄
理想主義と現実主義は、相反する考え方ですが、どちらかが正しくてどちらかが間違っているわけではありません。
どちらにもメリット、デメリットがあります。
大切なのは、どちらも受け入れる包容力であり、どちらも存在できるコミュニティであること、すなわち対立ではなく共存共栄だと思います。