政治の話~アメリカ大統領選挙と国際情勢~ | 左脳系だけど癒し系~はかせのブログ~

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アメリカ大統領選挙でトランプさんが勝ちました。

このことを現在の国際情勢踏まえて少し考えてみたいと思います。

 

1 米ロ関係

 

現在、アメリカとロシアの関係は冷戦後最悪ではないかと言われています。

その理由はシリア問題です。
 

シリアの状況はかなり複雑です。

 

シリアのアサド政権はイスラム教シーア派ですが、国民の大多数はイスラム教スンニ派。この宗教観の違いで起きた内戦ですが、この内戦をチャンスと思ったイスラム過激派のISも加わるという最悪の展開でした。

 

ロシアはシリアのアサド政権支持で、アメリカは反アサド政権です。

 

シリア問題がロシアとアメリカの代理戦争のようになってしまい、一度は2月に停戦合意したものの、その合意はあえなく崩壊し、9/9に二度目の合意で落ち着くかと思ったところ、9/17にアメリカの空爆でアサド軍の兵士が60人以上死んでしまったことをきっかけに、ロシアがブチ切れたというのが現在の状況です。

 

プーチンはかなり強硬な発言を繰り返し、ロシア内ではシリア問題をきっかけに第三次世界大戦になるのではと言われてたくらいです。

 

2 米中関係

 

中国は自国の経済成長とアメリカの低迷もあって、世界の覇権国家を目指しているのはもはや明らかです。

 

オバマ大統領に対し、太平洋を2つに分けようと提案したことも、アメリカにサイバー攻撃を仕掛けていることも有名です。

 

極めつけは、日米主導のアジア開発銀行(ADB)に対抗する、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立です。

 

この件は、両国の対立を鮮明にしたと言われています。

 

ただし、中国はあくまでもアメリカと戦う気はありません。

 

南シナ海を自分たちのものだと言って人工島を作ったのも、フィリピンから米軍基地が撤退してからですし、尖閣諸島についてもアメリカが日米安保の適用範囲だと言った瞬間に少しおとなしくなりました。

 

3 日中関係

 

中国は以前は尖閣諸島だけでしたが、最近では沖縄全体に対しても野心を持っています。

 

沖縄は日本のものではないということをいろんな形で発言していますし、今の沖縄県知事は明らかに親中思想です。

 

7~9月の3か月間で200回以上も対中国機へのスクランブルが起きていることなどは、明らかに異常事態ですし、様々な工作が沖縄に対してされていることも、もはや否定する人はいないと思います。
 

沖縄から米軍基地が撤退することをもっとも望んでいるのは中国ですし、フィリピンから米軍基地が撤退したあとのことを見れば、沖縄から米軍基地が撤退した後にどうなるかは容易に想像がつくと思います。

 

4 日ロ関係

 

日本とロシアの関係は、日本とロシアでは見方が違います。

 

日本から見た最優先事項は北方領土問題ですが、ロシアから見た場合は経済協力が最重要です。

 

過去の経緯はともかく、ロシアから見れば北方領土を日本に返還することは何のメリットもありませんので、安倍政権が経済協力を前面に出して交渉を始めたことは非常に賢い進め方だと思います。

 

日本とロシアの関係は日中関係や米ロ関係を抜きには語れません。

 

米ロ関係は険悪な状態ですので、ロシアは中国と関係を深めつつあります。

 

このような状況で、日本とロシアの関係がこじれることの最大のリスクは、ロシアが中国側につくことです。

 

尖閣諸島や沖縄の問題は現在は、

 

 日本・アメリカ VS 中国

 

なので表面上は大きな問題になっていませんが、ロシアが中国側につけば

 

 日本・アメリカ VS 中国・ロシア

 

ですのでかなり危うくなりますし、もしアメリカが日本との関係も微妙になれば

 

 日本 VS 中国・ロシア

 

ですので、確実に尖閣諸島は中国のものになるでしょう。

 

日本はアメリカともロシアともそれなりの関係性を保つ必要があります。

 

5 アメリカ大統領選の解釈

 

以上を踏まえて、今回の結果を日本の立場で見てみたいと思います。

 

敗れたヒラリークリントンは中国とただならぬ関係でした。

中国がクリントン夫妻に多額の贈賄をしていたことはすでに公になっています。

 

一方、勝ったトランプですが、これまでのグローバリズムとは全く正反対のナショナリズム思想です。

 

わかりやすく表れているのが防衛関係です。

 

日本や韓国に基地の負担をもっとしろ、さもなければ撤退すると言っています。

 

日中関係からわかるように、もし米軍撤退なら日本は自分たちで中国から領土を守らないといけません。

 

米軍基地反対と言っている人の大半が、ここを理解していません。

 

現在、在日米軍の費用は75%が日本負担で5000億円を超えていますが、全額負担でもあと2000億円もいきません。

 

自国の防衛を全部自分たちで行うとするなら、現在5兆円の防衛予算がどこまで増えるか想像はつきませんが、増える負担額は1兆円どころではないはずです。

 

アメリカからみても、万が一、中国が尖閣諸島や沖縄を手に入れた場合、どれほどの損失になるかは容易に想像がつきます。

 

トランプは政治家としては未知数ですが、一流の経営者ですので、正しい情報を知っていけば、このあたりの損得勘定はできるのではと考えています。

 

なので、あくまでも現時点での個人的意見ですが、中国と黒い関係だといわれるヒラリーより、トランプの方が日本にとってはいい方向に進むのではと思っています。