父であるイザナギに統治を命じられた3兄弟のうち、アマテラスとツクヨミは父の教えを素直に聞いていましたが、末っ子のスサノオは嫌だと言いつづけ一日中泣きわめいていました。
あまりの激しさに国中が大変なことになったので、見かねたイザナギが理由を聞きました。
するとスサノオは、
「お母さん(イザナミ)に会いたい!お父さんのように黄泉の国に会いに行きたい!!」
「なんて女々しいんだ、お前は。そうしたければ勝手にしろ!」といい、子育てに疲れたイザナギは近江の多賀神社に隠居してしまいました。
イザナミに会いに行けると喜んだスサノオは、暴れん坊ですが礼儀正しい男です。
行く前にアマテラスにあいさつしようと思い、高天原に向かいました。
スサノオが高天原に近づくと、山も川も揺れ、国中も揺れ動きました。
スサノオがあいさつに来たことを、高天原を奪いに来たと勘違いしたアマテラスは、髪の毛を男のように結い、武器も持って戦闘態勢でスサノオに会いました。
「お前はなぜここに来たのだ?」
「母イザナミに会いに黄泉の国行くので、姉上にあいさつに来たのです。決して国を奪いに来たのではありません!」
スサノオの言葉をアマテラスは信じることができません。アマテラスは
「お前の言葉が嘘でないことをどうやって信じたらいいのだ?」
とスサノオに聞きました。スサノオは
「それではお互いに子供を産んで、誓いを立てましょう」
と言いました。
アマテラスとスサノオは天の安川(あめのやすかわ)を挟んで向かい合いました。
まずアマテラスが、スサノオが身に着けていた剣を使って3人の女の神様を生みました。
続いてスサノオが、アマテラスが身に着けていた髪飾りを使って5人の男の神様を生みました。
「私の心が清いから、このようなかわいい3人の女の神様が生まれたのです。これで私の心がわかっていただけましたか。」
疑いの晴れたスサノオは調子に乗って大暴れしてしまい、アマテラスの田んぼや御殿を壊してしまいました。
そして、ついにはアマテラスの機織り小屋の娘が、スサノオの乱暴が原因で命を落としてしまいました。
今まではおとなしく見守っていたアマテラスも、このことには驚き、大変心を痛め、とうとう天の岩屋(あまのいわや)に隠れてしまいました。
~つづく~