せっかく桜が咲いたというのに

花冷えでしょうか?

 

東京では昨日から

太陽が雲にかげを潜め

昨日も

冷たい雨が降り注いでいます。

 

丁度、母と別れたのも

こんな寒い春の日でした・・・

 

確か、中学校卒業式の前日

母は家を出て

それ以来帰って来ませんでした。

 

父の留守中に不貞を行っていることが噂になってから

ずうっと苦しんでいたのでしょう。

 

父は引き留めたようですが

私は許せなかった・・・

 

自分の身体に

あの母の血が流れていると思うだけで

吐き気がする程、憎かった・・・

 

恨んで

恨んで

恨み続けて生きて来た私

 

本当は逢いたかったのに・・・

 

母の血を受け継いでいる私には

当時の母の気持ちが痛い程解ります。

 

昨夜も

母が大好きだった形見のCDを聴きながら

独りぼっちの冷たい夜を過ごしました。

 

父が亡くなる前に手渡してくれた古ぼけたC.D.

 

それが“Now & Then”

そして、私のお気に入りの曲“This Masquerade”

 

母にとって、あの不貞は

「仮面舞踏会」だったのかも知れません。

 

 

敢えて仮面を被り変装することによって

日常の規制を離れ

 

見知らぬ者同士が手を携え

一夜限りの舞踏会を楽しむ。

 

それが、仮面舞踏会

 

16世紀から18世紀のヨーロッパ貴族の間で流行した

宮廷のダンスパーティー

 

ヒトは、しばしば

自分の人生を変えたいと思うことがあります。

 

また、変えたくないまでも

違う人生に憧れを抱くことは

誰にだってあるはずです。

 

既婚者だって

籠の鳥だって

 

恋愛はしたいもの・・・

 

王侯、貴族が

安易にその人生を変えることなんか出来っこない

 

また、恋愛だってままならない

 

ましてや不倫の恋なんて・・・

 

仮面舞踏会が流行したのは

そんな背景があったからなのではないでしょうか?

 

 

私がブログを楽しむのも

同じ理由なのかもしれません。

 

敢えて、名を伏せ身分も明かさず

名も知らない人達に友情を抱き

 

恋をする・・・

 

そう

このところ私は

SNSで知り合ったある方と

交信することに密かな悦びを感じているんです。

 

そこには、新しい発見と

華やかな楽しさがある。

 

言葉だけの繋がりなのに

今まで味わったこともない

究極のエクスタシーを味わうことも出来るのです。

 

でも、去った後には

一抹の寂しさが残る・・・

 

“This Masquerade”

 

私たちは本当に幸せと言えるのだろうか

こんな寂しいゲームを続けていて

 

求めれば正しい言葉はきっと見つかるはず

 

でもそんなものはどこにもなかった

 

とにかくわかったのは

私たちがこの仮面舞踏会で

迷子になったということだけ

 

あんなに仲の良かった二人が

今では海を渡るくらいに

遠く離れてしまった

 

彼も私もそれを口にするのが怖い

何度か話し合おうとしたけれど

言葉が邪魔になって前に進めない

 

この孤独なゲームの中で

二人はずっと迷子のまま

   

どうしてこんなことを

続けなくちゃならないの?

   

私なりにそのわけを

理解しようと努めるのだけれど

   

そんなことを考えても私たちは

この仮面舞踏会で迷子になったまま

 

https://youtu.be/yMxJVlxbqNM

 

まだ、私がこの世に生まれて来る前

 

これを歌っていたカレン・カーペンターさんは

摂食障害のため

若干32歳の若さで亡くなられたそうです

 

ひょっとしたら

歌手としてのステージが

 

彼女にとっての

「仮面舞踏会」だったのかも知れません

 

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3月24日

東京で開花宣言がありました

 

本来ですと

おめでたいことなのですが

 

この冬は

雪の被害や火災等で

多くの方々が被害に遭われました

 

また、地球温暖化にも歯止めがなく

いずれ四季も楽しめなくなる時代が

来るのかと思うと

心に暗雲がたちこめます

 

そんな中

 

桜の花が

そして、蕾が

震えているのがいじらしい

 

 容赦なき

  春の嵐に

   鞭打たれ

 

  蕾膨らみ

   吐息を漏らす

 

開きかけた蕾に

いきなり襲う春風の試練

 

それでも

蕾を一生懸命に膨らませ

咲こうとする桜の姿に

昔の自分を思い出します

 

  

 

ごく普通の家庭で育ち

両親の愛を感じられた

幼少時代の私には

 

咲かせた花が

やがて風雨に見舞われ

無残に散らされる未来など

 

夢にも思っていませんでした

 

 咲かば散る

  はかなき命を 

   負いながら

 

  魅せて舞ふのが

   桜のさだめ

 

確か

初めて社会に出て

会社に就職した年の暮れ

忘年会が終わった後でした

 

初めて

彼に抱かれたのは...

 

  

 

彼は会社の上司

 

いわゆる不倫関係でした

 

だから

いつか別れが来るのは

解っていたのですが

 

私は、本気で

彼を愛することに

悦びを感じてしまっていたのです

 

  

 

そんな彼から

別れを切り出された時

 

私は

人生が終わったかのような

深い絶望の淵に追い込まれました

 

一度はきっぱり

別れようと心に決めてみたものの

 

どうしても彼のことが吹っ切れず

 

最後に

抱いて欲しいと懇願しました

 

 青空に

  咲きし桜の

   知られ得ぬ

 

  恋の行方は

   風にうつろふ

 

ふと、桜の定めを思うと

涙が込み上げてきます

 

散らされる運命を知りながら

桜は何を思うのでしょう

 

抱かれる前の私と同じ...

 

どんなに綺麗にメイクをしても

いずれ

涙で流れてしまうのに...

 

捨てる貴方に

吸われる唇・・・

 

知っていながら

紅をさす

 

 春はやて

  衣服剥ぎ取り

   肌舐むる

 

  晒しし花芯

   濡れてわななく

 

桜も

恋をするのでしょうか?

 

「彼の傍に居られるなら」

「どうなったっていい」

 

本気でそう思っていた

あの日の私のように・・・

 

   

 

抱かれたいが故に彼に縋り

その腕の中で

泣きながら懇願しました

 

「すべてを捨てて尽くすから」

「捨てないで欲しい」...と

 

 久方の

  彼の帰りに

   からだ萌え

 

  花芯膨らむ

   木の芽時

 

彼に仕える悦びに

身体を震わせ

 

全てを支配されながら

絶頂を極めたあの頃...

 

私の穢れた舌で

彼のおみ足を

清めさせていただきながら

 

留守中

自慰に耽ってしまったことを

詫びるのです

 

   5

 

おそらくその夜

 

与えられるであろう

厳しいお仕置きに思いを馳せながら・・・

 

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まだ3月の初旬だというのに
まるで初夏のような日差しが
ベイウインドウのカーテン越しに
私を呼び覚ます。


静かな朝...

主人の寝息だけが
静寂を妨げている。

朝食の支度を終えると
主人に御奉仕しながら
起こしてさしあげるのが
私の日課…

そうっと
主人のアンダーを下ろしてみる。

思った通り
そこには

醜悪な生き物が
萎えた身体を横たえ
私の舌を待っていた。

何故か、今朝は
その気になれない…

心を整えようと
部屋の片隅のハイバックチェアに腰をかけ
窓越しに空を見上げる。

あと、何年続けるのだろう?

ふとした不安が
心をよぎる。

背もたれに身体を預けると

この椅子にもたれ、
冷酷に私を責めた
あの頃の主人を思い出す。



遠い昔の思い出...

大きな寝息をたて
寝返りを打つ音に
ふと、うしろを振り返る。

もう、このヒトには
あの頃の若さも

冷酷さも

残ってはいないのだろう。

そう思うと
無性に昔が懐かしく
身体が熱くなるのを感じた。

椅子の背もたれに身を委ね
熱く濡れた扉を
指先でゆっくりと開いてみる。

あの時受けた
激しい躾を思い出しながら...

 

 

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